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『ミシュランガイド東京2008』発売 [雑記]

既に手にされた方もたくさんいると思うけれど、ミシュランガイド東京2008についてざっと目を通した感想を。

・東京は世界一の美食の都
まず第一に、このことは素直に喜びたいと思う。世界では随分前から日本食が定着をしてきているし、何より日本人は海外のものも柔軟に取り入れ、工夫を加え、それを繊細な自分の技にすることに長けている。その「ものづくり」みたいな観点で、東京の料理も評価されたのではないかと思う。実際、世界を旅行して、東京ほどバラエティーに飛んだ(ある意味カオス?)レベルの高い料理を楽しめる都市はないと常々思ってきたから、嬉しかった。

・表紙がハードカバーではない
ミシュランというと、あのハードカバーが印象的なのだけれど、東京版はソフトカバーだった。もしかしたら、最近はソフトカバーになったのかもしれないけれど。

・見開き2ページにつき1つのお店を紹介している
ミシュランというと、辞書のように細かな字とアイコンで、1つのお店を数行で紹介している・・というイメージ。しかし、この本では1つのお店を見開き2ページで丁寧に解説をしている。左側の1ページは写真、右側がアイコンや解説文。字が大きい。一般のレストランガイドのような体裁になっている。

・すべてのお店に☆がついている
これは既報の通り。逆に言うと、収録数が少ない。23区が網羅されていない。とくに、グルマンマークのお店はリーズナブルで美味しい指標として使っていたのだけれど、それは掲載されていない。

・小鳥がいない
いつも目印にしている、小鳥がいない。

・誤植がある
これも既報の通り。順次直されていくと思う。

・時間不足?
掲載数の少なさや、情報量の少なさ、誤植などを見ると、今回は年末までに間に合わせるために、時間不足だったような気がする。1年半をかけて調査したらしいけれど、少し焦っている印象を受けた。

・グランメゾンは大打撃?
いわゆる大御所といわれるグランメゾンはあまり紹介をされていない。もともと、ミシュランには新進気鋭のがんばっているお店を応援する傾向があるので、そのためかもしれない。でも、アピシウスのSさんやオテル・ドゥ・ミクニさんは動揺していたと友達から話を聞いた。
逆に、自分としては予約が取りづらい状況にならないし、よりいっそう研鑽してくれると思うので、有り難いけれど・・。

・NHKのニュースでも取り上げられ
ハリーポッターや芥川賞や直木賞以外で、1冊の本がNHKのニュースをはじめ、ワイドショーなどを含めて多くのテレビ番組や新聞・雑誌で取り上げられるのは珍しい。メディア戦略は成功しているかと思う。

・ひらまつは6つ星
ひらまつグループおよびひらまつの運営しているレストランが、パリのひらまつを合わせて合計6つ星になっているのに気がついた。系列の ASO が日本最高のリストランテ(2つ星だけれど)になるとは思いもよらなかったけれど、スタッフや総支配人はみんなとても喜んでいた。ぜひとも、アラン・デュカスを乗り越えてほしい(笑)。

・評価の仕方についての小さなブックレットがついてくる
ミシュランガイドの歴史や、調査員がどのように調査したのか、簡単なブックレットがついてくる。「毎年、調査員のスケジュールには匿名でレストランを訪問する240食の調査、匿名でホテルに130泊宿泊する調査、また突然訪問し、身元を明かして厨房などを詳しく調査する800回分の訪問が含まれています。さらに調査員は、1,100件を超えるレポートを提出し、ヨーロッパを3万キロ以上旅しているのです。」とのこと。ぜったいにやりたくない仕事だと思った(笑)。

日本料理店を中心に自分の知らないお店が載っていたので、参考にはなる気がする。ともあれ、載っていたお店にはエールを送りたいけれど、載っていないお店にもエールを送りたいと思う。

朝日新聞には、掲載が決まった段階で写真撮影を断った料亭のお話が書いてあって、「従業員のやる気のためにも許可をすればよかった」とちょっと後悔している店主の様子が載っていた。これほどまでに影響が大きいとは思わなかったのかもしれない。

それにしてもメディアの力をまざまざと見せつけられた気がする。 ミシュラン自体も、徐々に質が向上していくことに期待したい。

最初の写真は、ミシュランガイドと東京版発売記念のノベルティなど。ミシュランガイド東京は、近所の紀伊國屋書店では即日完売だった。


MICHELIN GUIDE東京 2008 (2008)


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