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Kバレエカンパニーの公演とDIJONの夜 [音楽]

先日、熊川哲也プロデュースのKバレエカンパニーによる「白鳥の湖」を観に、パートナーとオーチャードホールへ行ってきた。

Kバレエカンパニー「白鳥の湖」

熊川さんは、静養中なので出演ができないけれど、一度、背景が分かってからバレエが観たいと思っていたので、この日を楽しみにしてきた。

開場までの間は DEUX MAGOTS で、最後の Beaujolais Nouveau 2007 となりそうな Joseph Drouhin を樽からいただいた。とても上品な味わいで、締めくくりにふさわしかったかもしれない。あたりは、すっかりクリスマスの雰囲気。Nouveau の旬は意外と短い。もう少しすれば、Vin Chaud の季節だ。

オーチャードホールは、久しぶりだけれど、ここもクリスマスツリーと飾り付けがあり年末が感じられた。

実は、バレエを生で観るのは初めて。オペラは好きでウィーンをはじめ、色々なところで観てきたけれど、バレエはなかなか観る気になれず今日まで来てしまった感じだ。どちらかというとオペラがメイン、バレエはその合間に観るもの、、という先入観もあったかもしれない。

当日の配役は、以下の通りだった。

オデット     樋口ゆり
ジークフリート 輪島拓也
ロットバルト   スチュアート・キャシディ
オディール   荒井祐子
王妃       天野裕子
家庭教師    デイビッド・スケルトン
ベンノー     ビャンバ・バットボルト

とにかく、可憐なオデットが素晴らしく、白鳥の姿が浮かび上がるような名演だった。そう感じたのは、昔、プリセツカヤの DVD を観たとき以来かもしれない。しかも、今回はライブで前から4列目だったし、オーケストラも大きめの編成でスケールの大きな公演を観る幸運に恵まれた。ステージもとても豪華だ。

オデットの優雅で可憐な舞いと、ジークフリート王子の凛とした姿と華麗で圧倒的な跳躍。ロットバルトのおどろおどろしい怪しさと強さ、そしてオディール(黒鳥)の素晴らしいグラン・パ・ド・ドゥ!

すっかり感情移入して、最後の幕ではついほろりと涙が・・・Bravo! といえる好演だったと思う。カーテンコールの長かったこと・・(笑)。

ちなみに幕間に楽しんだシャンパンは、POMMERY だった。

その後は、行きつけのイタリアンである DIJON へ。DIJON は遅くまで(本格派のイタリアンを午前1時まで食べられる)やっているので、観劇の後には最適のお店。渋谷にはオペラ好きのソムリエがやっている馴染みのワインバーもあるけれど、残り少ない DIJON を楽しむことにした。

観劇の余韻にひたりつつ、まずはスプマンテで乾杯!

DIJON はカウンターが主体で、シェフやソムリエと話を楽しみながらお食事をいただくことができる。調理法も詳しく教えてくれるところが嬉しい、顔の見えるレストラン。

今日は、ちょっと奮発をして、CHERBAIOLA の作る銘醸 SALVIONI の BRUNELLO DI MONTALCINO 1998 を。1998 は結婚記念のヴィンテージでもあるので、機会があるとこのヴィンテージを指定する。1998 の Barolo は ALDO CONTERNO の GRAN BUSSIA を含めて色々飲んできたけれど、当たりの年だと思う。その他、ボルドー右岸、ローヌなども美味しい。

アンティパストは、盛り合わせにしてもらった。
・蛸と小玉ネギのマリネ・レモン風味
・カルピオーネ
・穴子とブロッコリーのサラダ
・野菜のグリル・ワインヴィネガーの風味
・鰯とトマトのサラダ
・鶏ムネ肉とペペロナータのマリネ
・フリッタータ(野菜のオムレツ)
と、シェフは直径40cmくらいある大きなお皿にたくさん盛りつけてくれた。
どのアンティパストも美味しいし、食が進む。

プリモ・ピアットは、仔猪と天然きのこのガルガネッリ。ブルネッロには、まさにぴったりのお皿。癖があるけれど、ジビエ好きにはたまらないものがある。ソースの絡み具合も、ベスト。

セコンド・ピアットは、仔羊の軽い煮込み。軽いと聞いていたのだけれど、ものすごく大きなポーションで度肝を抜かれる(写真では分かりづらいけれど)。熟成したブルネッロの持つ、色とりどりの花束の香りと、スパイシィな香りがよいマリアージュをする。

DIJON は、もうこれで最後になってしまうかもしれないけれど、いつも優しいサーヴィスと美味しいお皿、ちょっとマニアックな料理のお話、そして笑いを提供してくれたのは忘れないだろう。

帰り道、「旧車會」と呼ばれる1970~1980年代のレトロなオートバイを乗り回す暴走族(死語に近いけれど)の軍団が玉川通りを走っていくのが見えた。パートナーは、実は暴走族が大好きなので、大興奮!1つづつバイクの数を数えていたらしく、「ちょうど80台!すごーい」とのこと・・。旗が少ないことは不満だったようだ。まぁ、ちょっとうるさいだけで危害を加えられるわけではないから、いいけれど。僕としてはノスタルジーを感じてしまった。

さらに、近所の行きつけのバー(いくつかある)に寄って、旧車會の話で盛り上がりつつ、夜も更けてバレエの一日が終わった。

そんなある日の夜。年末に「くるみ割り人形」が観たくなった。


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