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コモ湖でスターウォーズと出会う [イタリア旅行記]

今年の東急ジルベスターコンサートのテーマは、宇宙だった。カウントダウンに選ばれた曲はホルストの『惑星』より "Jupter" (木星)。ヒットした曲ではあったけれど、最初は何でかな、と思った。しばらく考えて、その理由が分かった。

そうか、今年は2010年。映画『2010年』では、2001年のジュピター・ミッションで木星に向かったディスカバリー号を追って、再度レオノフ号が木星へ向かったではないか。なるほど。

"Jupiter" によるカウントダウンは無事に成功し、Happy New Year! となった。ここで粋な取り計らいがあり、宇宙にいる野口飛行士から中継で、新年の1曲目のリクエストをもらうという一幕があった。彼が選んだ2010年最初の曲は、『美しく青きドナウ』。まさに、映画『2001年宇宙の旅』の世界だ、と思ったけれど、これは素晴らしかった。優雅な2010年の幕開けだ。

お正月にはミラノのドゥオーモを簡単に書いたけれど、今回のエントリーはその北のイタリア湖水地方をちょっとだけ旅してみたいと思う。

ミラノの北、アルプスの麓にある湖水地方。ここは冬場はマエストラーレ(ミストラル)が吹き荒れて、厳しい土地だけれど、夏はヨーロッパでも指折りの素晴らしい避暑地。あのジョージ・クルーニーも気に入って、3つも別荘を持っているらしい。ホテルも十分楽しいのだけれど、遊覧船でのんびり周遊するのも素敵だ。ゆったりした時間の流れるところ。

01.コモ湖.jpg

今回は、このコモ湖畔の町 Bellagio にある瀟洒な Grand Hotel Villa Serbelloni に4日間滞在したので、毎日をゆっくり過ごすことができたと思う。

さて、コモ湖とレッコ湖は「人」の字のようにつながっているけれど、湖畔の町をめぐる遊覧船が定期的に運行されている。この日は、天気が割と良かったので、遊覧船に乗ってコモ湖を一回りしよう、ということになった。Bellagio → Tremezzo → Lenno → Lezzeno → Isola Comacina → Argegno → Brienno → Nesso → Careno → Pognana L. → Faggeto L. → Urio → Torno → Blevio → Cernobbio → Tavernola → Como。片道、2時間半くらい。これを往復だけれど、1日有効の周遊券にしたので、色々な町に立ち寄ってみることができた。このチケットは、18ユーロだったと思う。丸一日遊べてこの料金だから、お得ではなかろうか。

14.若いカップルもラブラブ.JPG

岸辺では、若いカップルもラブラブでいい感じ。さすが、アモーレの国。

02.BELLAGIOの船着き場.JPG

Bellagio の船着き場。どこの船着き場も、デザインが統一されていてシックでいい。

03.コモ湖をこの船で周遊します.JPG

こんな感じの船で、湖を周遊する。

04.遊覧船の屋上デッキ.JPG

船には屋上デッキがあり、ここは湖が見渡せて、また爽やかな風が流れて、心地よい。

05.ラブラブです♪.JPG

歳を重ねても、こうありたいものです。

さて、そんな感じでのんびりと、湖畔の町を周遊しつつ景色を眺めていたら、Lenno を過ぎたあたりで近くの青年が、やおら一眼レフを取り出して、何かを撮ろうとしていた。

06.カメラで狙うは・・・.JPG

それは・・・

07.Villa del Balbianello-1.JPG

Villa del Balbianello(ヴィラ・デル・バルビアネッロ)。この Villa(ヴィラ、別荘)は対岸の Bellagio の方向に突き出た畔の先に建っている。1787年に、枢機卿 Angelo Maria Durini によって建てられたそうだ。現在も残る2つの塔は、修道院の教会の鐘楼だった。また、テラスがとても風光明媚で美しい。実はこの Villa は、数々の映画撮影の舞台となった。最近の映画ロケでは、『スターウォーズ・エピソード2』、『オーシャンズ12』、『007カジノ・ロワイヤル』など。

なるほど。まさに deja vu。予備知識なしに行ったのだけれど、パートナーと「これは絶対スターウォーズだよ!」とはしゃいでいた。

と思って、家に帰ってから、『スターウォーズ・エピソード2』を確認してみた。そう、惑星ナブーのシーンだ。アナキンとアミダラ姫が愛をはぐくんだ場所。

08.スターウォーズEP2-1.JPG
(C) Lucasfilm Ltd. Digital work by ILM.

確かに、そっくり。いや ILM の VFX の技術がますます凄いのは分かったけれど、現地のあのロマンティックな雰囲気がよく出ているように感じた。

さらに、

09.Villa del Balbianello-2.JPG

反対側にまわりこんでみた。

10.スターウォーズEP2-2.JPG
(C) Lucasfilm Ltd. Digital work by ILM.

これも、夕暮れの感じがよく出ている。かなり手が加えられていることが分かる。

イタリアを旅していると、ところどころで deja vu(既視感)のようなものを感じたのだけれど、これは単に昔の旅行を思い出しているのではなく、色々な映画で出会っていたからなのかもしれない。

11.湖畔の岸辺のベンチでジェラートを.JPG

こんな湖畔の岸辺のベンチに座って、美味しいジェラートを食べるのも悪くない。

13.水鳥ものんびり.JPG

近くでは、水鳥たちがのんびりと泳いでいる。

船はやがて Bellagio に帰ってきた。

12.湖上から見る Grand Hotel Villa Serbelloni.JPG

遠くから、宿泊している Grand Hotel Villa Serbelloni が見える。

このホテルは、本当に素晴らしい。お金はかかるけれど、それ以上のぜいたくを味わわせてくれる。それについては、また改めて書きたいと思う。パートナーの誕生日を祝ったホテルだけれど、そのディナーや人々との出会いを含めて。


Villa del Balbianello


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YUTAKA

Sazaby さん、クリックをありがとうございました。

Sazaby さんのブログを拝見させていただきましたが、日本の歴史的な
建造物(お城やお寺など)がとても美しく表現されていますね。

また、ブログに地図を貼ることができることを知りました。僕も、イタリアの
ことを書くときは、トライしてみようと思います。

これからもよろしくお願いいたします。
by YUTAKA (2010-01-06 07:58) 

YUTAKA

青木先生、チェックをありがとうございました。

今年のお正月は、「美しく青きドナウ」を2度聴きました♪
CD も入れれば、もっとかもしれません。

また、ドナウ川沿いのヴァッハウ渓谷がテレビで紹介されていたの
ですが、とても可愛らしく美しい場所で、サース夫人のことを思い出し
ました。今度、ウィーンに行ったら、ぜひヴァッハウにも足を伸ばして
みたいです!
by YUTAKA (2010-01-08 12:02) 

hako

これが本物のヴィラですね、素晴らしい画です。
EPIIとE-P2って、何だか偶然ですね。
by hako (2010-01-17 21:33) 

YUTAKA

hako さん、チェック&コメントをありがとうございます。

コモ湖では、ヴィラ・デステ、ヴィラ・セルベッローニ、ヴィラ・バルビアネッロの
3つのヴィラ(別荘)は特に重要なようです。他にも、綺麗なヴィラがたくさん
ありました。

EPII と EP-2、、、気がつきませんでした。確かに!
by YUTAKA (2010-01-17 22:14) 

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