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ミラノのドゥオーモ [イタリア旅行記]

明けまして、おめでとうございます。清々しい青空となった東京の元旦ですが、今年もよろしくお願いいたします。

さて今年最初のエントリーは、青空とともに、今年も上向きに行きたいということで、ミラノのドゥオーモにしました。気分は、富士山です。

01.ミラノのドゥオーモ1.JPG

青空にそびえ立つ、ミラノのドゥオーモ。世界最大のゴシック建築であり、聖堂の広さとしてもヴァチカンのサンピエトロ大聖堂に次ぐ世界第2位の大きさを誇っている。5世紀をかけて建築されたらしい。

今回の旅のお供は RICOH CX1 というコンパクトデジカメ。でも、このデジカメはマニュアルでの設定がワンタッチで呼び出せるなど、なかなか使い込みたくなる機能が満載で、使うほどに惚れてくる魅力がある。電子水準器も搭載している。

02.ダイナミックレンジダブルショットモード.JPG

焦点距離 28mm。感度 ISO-80。絞り F5。シャッター速度 1/570 秒。

おなじみ、ドゥオーモのファサード。これはカメラの通常モードではなく、実は「ダイナミックレンジ・ダブルショット・モード」という特殊な機能を使って撮影した。この機能(DRモード)は、露出が異なる2枚の静止画を高速で連続撮影して、それぞれの適正露出部分を合成することにより、1枚の写真の奥行き(ダイナミックレンジ)を拡大しようという RICOH 独自のもの。レスポンスの早い CX1 ならではの機能と言える。(このカメラには、640x480ピクセルの解像度なら、秒間 120 コマを撮影する機能まである!)

ちなみに、このモードを使わないで、通常モードで撮影をすると以下のような写真になる。

03.通常モード.JPG

焦点距離 28mm。感度 ISO-80。絞り F5。シャッター速度 1/620秒。

ほとんど同じ時刻(午後3時前)に撮影し、絞りもシャッター速度もあまり変わらないのに、随分と印象が変わる。2枚目の写真の方が、実はシャッター速度が若干早く、暗く写っているはずなのだけれど、DR モードによって、1枚目の写真の方が明部・暗部の表現にすぐれ立体感が表現されていることが分かる。ちなみにミラノのドゥオーモは西側を向いているので、午前中は逆光となってあまり美しくない。午後2時過ぎあたりから、ファサードの彫りがよく見えるようになってくるので、写真を撮られる方がいらっしゃったら、この時間帯をお勧めしたい。

この夏の旅行では、この DR モードが大活躍した。何しろ快晴が続いていたので、暗部と明部の描き分けが必要だったから。「コンデジにはコンデジの戦い方がある」みたいな感じだろうか。

さて、このドゥオーモは屋上に上ることが出来る。階段なら3.5ユーロ、エレベーターなら5ユーロといった感じだったと思う。この頃は、まだ太っていなかったので、迷うことなくエレベーターを。イタリア人は商売上手だなと思う。

04.ドゥオーモの屋上へのチケット.JPG

チケットを入れて、エレベーターへ。レトロっぽい機械は、駅の刻印機を思わせる。

04.ドゥオーモの屋上.JPG

屋上はこんな感じで、本当に屋根の上。これらが全て大理石で出来ていると思うと、すごい。

05.ドゥオーモの屋上からの景色.JPG

ファサードの上から見た広場の向こうの景色。この建物は、ミラノの中でも一番高い部類に入るので、遠くまで見渡せる。

07.聖人達が街を見守る.JPG

「槍」のように見えていた尖塔は、実は聖人たち。四方から、この街を見守っている。

06.黄金のマリア像も近くに.JPG

ドゥオーモの最先端にあるのは、金のマリア像。昔は、このマリア像よりも高い建物を建ててはいけない、とされていたそうだ。

さて、下に降りてみる。

09.壁には大理石のレリーフが施されている.JPG

ファサードの壁一面にこのようなレリーフが施されている。美しい。

ドゥオーモの中に入ってみる。

12.世界で2番目に大きいドゥオーモの内部.JPG

世界で2番目の広さというだけあって、奥行きがとても深い。荘厳な感じがする。

11.キャンドルが捧げられる.JPG

ところどころ、キャンドルが捧げられている。1ユーロでキャンドルを購入して、僕たちもお祈りをしてきた。家族の幸せを願いながら。

10.ドゥオーモの内部.JPG

ドゥオーモの最深部。厳粛なイメージ。

さて、再び外に出てみる。

08.広場は意外と広いです.JPG

ドゥオーモの前の広場は意外と広い。手前には、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世の騎士像がある。この方は、イタリアを統一した初代国王。ガッレリアが有名だけれど、イタリアのいたるところでこの名前にちなんだ地名や建物などがある。

13.夜のドゥオーモ・ライトアップ.JPG

夜のドゥオーモも、ライトアップされている。夏ということもあるのだろうけれど、広場には、夜遅くまで人々がたくさんいた。

そして、ここまでが9月初旬のドゥオーモなのだけれど、1ヶ月後。

15.1ヶ月後の10月03日のドゥオーモ.JPG

2009/10/03。青空に映えるドゥオーモ。まだまだ夏の名残があるけれど、着る物は長袖に。実は、ミラノはこの2週間後あたりから寒波にみまわれ、氷点下にまで気温が下がったらしい。寒暖の差が激しいヨーロッパらしい。


MILANO / DUOMO



§

今年が皆様にとって、素晴らしい年となることをお祈りいたします。
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コメント 7

YUTAKA

hako さん、明けましておめでとうございます。
新年早々、チェックをありがとうございます!

今年は、マイクロフォーサーズにバージョンアップしたいな、と
思っておりますが、hako さんの作品集をいつも楽しみにして
います。

ワイン講座でご一緒できると良いですね。

今年も、よろしくお願いいたします。
by YUTAKA (2010-01-02 22:27) 

hako

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

ドゥオモの屋上、貴重な画ですね、様子がよく分かります。
またファサードのDRモード、威力有ります。思い切りアンダーにしても
影の部分がつぶれなくて表現できそうです。
インテリアが非常にクリアに写っているのも、いいですね。
by hako (2010-01-02 22:32) 

hako

おお、マイクロフォーサーズに行きますか。パナソニックとオリンパスと
迷うところですね。レンズはパナソニックの方が、良さそうです。
E-P2の電子ファインダーを覗く撮影スタイルに違和感が無ければ
オリンパスもお勧めかと。

ワイン講座、何とか参加したいです。
by hako (2010-01-02 22:39) 

YUTAKA

hako さん、コメントをありがとうございます!

実は、イタリアに行く前にかなり迷いました E-P1。ただ、1ヶ月という
長旅で荷物も多かったので、結局 CX1 のままとしました。
これはこれで気楽にシャッターが切れたのですが、E-P1 なら
また違った結果になっていたかもしれません(が、それを使いこなす
だけの時間がなかったかもしれませんが)。

今は GF1 と EP-2 を検討していますが、パートナーは GF1 の
デザインがおもちゃみたい(CFで水嶋ヒロが持っているのを見て)と
言っていて、それもそうだな・・と微妙な感じです(笑)。
その点、PEN は持つ喜びみたいなものもありそうですね。

E-P2の電子ファインダーは、手持ちの CONTAX G1 + Hologon
16mm のファインダーを彷彿とさせて、ちょっと好感度が高いです。

ワイン講座でお会いできることを、楽しみにしています。
by YUTAKA (2010-01-03 12:36) 

YUTAKA

DR モードについて調べていたのですが、分かったことがあります。
FUJIフィルムやカシオでも、コンパクトデジカメで似た取り組みを
しているようです。名前は違っているのですが、適正露出部分を
合成するというアイディア自体は同じように思います。ロジックが
異なるようなので、仕上がりには差が出そうですが。

さらに、灯台もと暗しというか Adobe Photoshop CS4 にも
HDR という機能が付いていることに、今ごろ気がつきました。
Photoshop 歴20年なのですが、時代の変化を感じます。
これは、複数枚の写真を合成して、この DR モードと同じような
結果を得る機能ですが、オートブラケットと組み合わせれば
いろいろいじれそうです。

ちなみに RICOH CX1 には、露出のオートブラケットの他に
AFブラケット、WBブラケット、カラーブラケットなども搭載されて
いるようなので、これらと Photoshop の組み合わせも面白い
結果が得られるかもしれません。ここぞという時に発揮される
機能ですね。

ただ、さすがに毎回オートブラケットで撮影するのは整理も大変
なので、やはり DR モードみたいなものがカメラについていると
便利だなと感じます。
by YUTAKA (2010-01-04 23:12) 

fumiko

明けましておめでとうございます♪

ミラノのドゥオーモ、懐かしく思い出しています。時に2001年5月でした!
そして、テレビでは「ゴッドファーザー」、ちょっとしたイタリアムードです(笑)

hakoさんに対するワイン講座へのご勧誘活動も、ありがとうございます!

by fumiko (2010-01-04 23:14) 

YUTAKA

青木先生、明けましておめでとうございます。

やっぱりミラノといえばドゥオーモですよね。かなりベタだなと
思いつつ、この立派な大聖堂にはやはり魅了されます。

ミラノはもともと好きな都市ではなかったのですが、今回の旅行で
一気に評価が上がりました。不景気で(?)、人混みが少なかった
せいもあるのかもしれません。(逆が、フィレンツェ)

「ゴッドファーザー」、いいですね。ナポリのブランディという
マルゲリータ発祥のお店では、ギターの流しのおじさんに、ゴッド
ファーザー愛のテーマをリクエストしましたよ!イタリア語の
歌つきですが、ヴィーニ・ド・アライの荒井さんを思いだしました
(その節は、ありがとうございました)。歌つきを聞くのは2度目。

今年も、オープンカレッジの講座を楽しみにしております。
よろしくお願いいたします。
by YUTAKA (2010-01-06 07:55) 

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