SSブログ

コークスクリュー(ソムリエナイフ、ワインオープナー) [ワイン]

ワインを自宅などで楽しむ際に、最もよくつき合う道具がコークスクリュー(ソムリエナイフ、ワインオープナー)ではなかろうか。

1997 年に、パートナーが僕の誕生日に贈ってくれたのが、フランス SCIP 社のシャトー・ラギオール (Chateau LAGUIOLE) の水牛のマーブル柄。新宿伊勢丹の地下で、ホーンの色合いを含めて見比べた結果、この1本を選んだ。世界に1本のコークスクリューだ。

シャトー・ラギオール.JPG

あれから 12年あまり、もう何千本のワインを開けたか分からないけれど、大切なパートナーだ。我が家で、もっとも多くのワインを知っている道具。すっかり手にも馴染んでいる。いいものは長持ちする、そう教えてくれるコークスクリューだと思う。これに慣れれば、たいていのコークスクリューは使いこなせるのではなかろうか。

アウトドアで活用するものなど、色々なコークスクリューを持っているけれど、我が家でメインとして活躍しているのは以下の4つ。

コークスクリューたち.JPG

一番左が、スペイン Pulltex 社のプルタップス エリート・ライン。これは新入り。以前から、ダブルレバー式のコークスクリューは知っていたけれど、使ったことがなかった。去年イタリア旅行に行ったら、ほぼ全員のソムリエがプルタップス(たいていは黒だったけれど)をキビキビと使っていて、気になって購入したもの。1944 年にバルセロナ在住の発明家ラム・ブルカルト氏が発明したというのだから、実は歴史ある逸品だと気がついた。これから活躍するかもしれない。

その右が、おなじみ SCIP 社のシャトー・ラギオール。

3番目の、“さすまた”のようなひょうきんな形をしているのは、イタリア CHIDINI 社の Gitano(ジタノ)。これは、コルクとビンの隙間に差し込んで使うものだけれど、コルクを傷つけずに開栓することができる優れもの。我が家では、オールド・ヴィンテージのワインを開けるときなどに利用している。また、ラギオールで失敗(コルクが割れたり折れたり)した場合にも、活躍している。時間はかかるけれど、保険的存在。実は、年末エノテカで 1982 年の Chateau Ducuru-Beaucaillou をあけるときに、最後に登場したのは内緒だ。

一番右は、スクリュープルブランド(現在は、フランス ル・クルーゼ社の傘下)の Screwpull 3 in 1。これはちょっと変わった形をしているけれど、普通のレバー式のものとは違い、ヘリコプターのようにレバーを回転させて使う。コルクとスクリューの抵抗をいかに少なくするか、いかにスクリューをコルクの中心に通すかをアメリカのワイン愛好家が考えて作られたらしい。これも、実はジタノ同様、オールド・ヴィンテージのワインで利用することが多い。コルクに負担がかかりにくく、またゆっくりと引き抜ことも可能なため、安心して使える(素早く開けることもできる)。女性にも優しく、パートナーは、普段、これを愛用している。同じ Screwpull のフォイルカッターと合わせて贈り物にすることがある。

さて、まだパッケージからあけていないものがある。

ALESSIのコークスクリュー.JPG

これは、ミラノのリナシェンテで購入した ALESSI の Parrot(オウム)。

ALESSIのパロット.JPG

コークスクリューをオウムに見立てた着眼点やうまいデフォルメ、極彩色のカラーリングなど、さすがイタリア人のデザインだなと思う。

よく見ると分かるのだけれど、レバーの部分がプルタップスと同じ形をしている。実は、プルタップスの特許ライセンスを受けている。機能性も兼ね合わせ持っているところがよい。日本でも、同じ形のものを見かけたけれど、この色はなかったので、大切にしたいと思う。

ワインをあけるときのワクワクした気持ち。そんな気持ちに寄り添うようなコークスクリューは、ワインの影の立役者だと思う。皆さんのお気に入りのパートナーは、何だろうか。
nice!(4)  コメント(5) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 4

コメント 5

YUTAKA

りぼんさん、クリックをありがとうございます。

大胆な構成の blog で、こういうやり方もあったか、と感心しました。

官兵衛さん、クリックをありがとうございます。

日本の歴史的建造物や伝統文化についての深い洞察と詳しい情報
発信に、情熱を感じました。
by YUTAKA (2010-01-15 08:50) 

fumiko

ALESSI の Parrot(オウム)のフォルムとカラーはインテリアにしても良いですね。使い勝手はいかが?
by fumiko (2010-01-16 01:35) 

YUTAKA

青木先生、チェック&コメントをありがとうございます。

ALESSI の Parrot は何も考えずに買ってしまったのですが、
意外に存在感がありますね。この色は、時々、日本でも並行
輸入品?の販売があるようです。正規には、ブラック、グリーン、
ブルーの3色です。

ちょっと使ってみます。プルスタップスの調子が思ったより良くて、
最近、毎日これでワインを開けているのですが、それと比較して
使い勝手(握った感じとか)を調べてみますね。
by YUTAKA (2010-01-16 22:43) 

hako

大変、参考になります。
この四種類が基本のようですね。ランドマークプラザにも
ルクルゼの店が出来たので、今度チェックしてみます。
by hako (2010-01-17 20:29) 

YUTAKA

hako さん、チェック&コメントをありがとうございます。

意外とプルスタップスが使いやすくて(ラギオールの倍の速度で抜栓が
できるような印象があります)、使い込んでいるところなのですが、
Parrot も試してみます。

ル・クルーゼは女性に好評で、男性ならストウブ、という棲み分けが
出来つつあるようなのですが、どちらも優れているなと思っています。
ル・クルーゼはカラフルな色合いと共に、キッチンを楽しく美味しく演出
する術に長けているように思います。
ぜひ、一度、足を運んでみてください。
by YUTAKA (2010-01-17 21:49) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。