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1月7日の小さな幸せ [雑記]

1月7日は、七草がゆの日。パートナーが、「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ」をそれぞれ集めてくれて、七草がゆを炊いてくれた。ふんわりとした食感に、野菜の風味、ほのかな塩味が優しくて美味しかった。

ふと、テーブルの上にあるお正月用のフラワーアレンジメントを見たら、ずっとつぼみだった梅が咲いていた。何とも、おめでたい感じ。

さらに、9時55分からフジテレビの「はぴフル」という番組を見たら、ワルン・ロティ店主の大和田聡子さんが大特集されていた。「夢を実現した女性」として。密着取材とは聞いていたけれど、20分くらい放送され、かなり大きく取り上げられていてびっくり。

農学者のお父様が10年かけて育種した「こゆき」こむぎと、それを受け継いでパンを作る大和田さんの親子の歴史の物語、そして温かく見守る家族の物語には、ついほろりとしてしまった。ワルン・ロティのパンには、手作りの温かさがある。国産の小麦は数少なく、レシピも西洋の小麦とは全く異なるので、パンを焼くのも大変なのだけれど、その壁を乗り越え、さらに小麦以外に使っている食材にも妥協を一切しない大和田さんの姿勢が、よく描かれていた。

バターも卵も使わず、自家製の天然酵母で発酵させた、しっかりとした食感のワルン・ロティのパンたち。ワインにもぴったりで、毎週、買いに行っているのだけれど、番組に登場後、注文が殺到しているらしい。

残念なことに、こゆきの畑を減反していると番組でも取り上げていたのだけれど(この5年で半減。このままでは絶滅してしまいそう)、僕はこの味が好きだし、長くずっと食べ続けたいと思っている。幸せな気持ちになれるパンは、世の中にそんなにないのだから・・・

さて、そんなハッピーな番組を見て、仕事をした後にフランス語教室に向かった。1月6日がエピファニー(公現祭)だという話は前回書いたけれど、僕はガレット・デ・ロワ(王様のガレット; Galette des Rois)は買わなかった。それは去年の教訓で、月曜日のフランス語教室で食べられると思っていたから!

予感は当たって、教室の後のサロンで、ガレット・デ・ロワをみんなで味わうことができた。今年は、他の教室の生徒さんで、富ヶ谷でパティシエをしている方からの差し入れだった。サクサクとした味わいと、上品な甘み、香ばしい香りを味わった。出来たての、とても美味しいガレットだ。

そして、切り分けたガレット(直径30cmくらいのホールを8分割くらい)の中に、1つだけ、フェーヴ(fève; もとの意味は"そら豆")と呼ばれる陶器でできた人形が入っている。そのガレットを引き当てた人は、その日1日王様または女王様になることができ、そのメンバーの中の好きな人とキスする権利もあるとか!?さらに、その幸せは1年間続くとも言われている。

ゆっくりガレットを味わっていたので、僕が最後の方になってしまったのだけれど、その最後の一切れを噛もうとしたときにカチりと歯に当たるものが!そうして僕は、王様になることができた。もちろん、金色の王冠もかぶりましたとも!気がつかないで、そのままかぶって帰るところだったけれど・・これも、縁起がよくて嬉しい出来事だった。

僕のもとに来たフェーヴは、何かの鳥みたいだけれど、よく分からなかった。一緒にいた同級生は、昨日食べたときにニューヨークのタクシーのフェーヴが入っていたと言っていた。これをコレクションしている人もいるらしい。とりあえず、お守りみたいにイタリア製のカップボードに飾ってみた。

そんな1月7日。今年も、いいことがあるといいなぁ。


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