『トスカ』@新国立劇場オペラパレス [雑記]
2009/12/11 に、新国立劇場オペラパレスへプッチーニ作のオペラ『トスカ』を観に行ってきた。
晩夏にイタリアのサンタンジェロ城へおもむき、またスカラ座なども見てきたところから、この『トスカ』は今年、絶対に観たいと思っていた。折しも、夏にこの公演のチケットが発売され、その絢爛豪華な舞台装置による演出と、客演の素晴らしさについて話題になっていた。11列目という、スカラ座のチケット争奪戦ほどの熱心さはなかったものの、十分に堪能できた。
新国立劇場オペラパレスは、オペラシティの隣りにある。
オペラシティでも、巨大なクリスマスツリーを飾っていた。それを見上げる巨人像が、なんともひょうきんな感じで対比が面白い。
外から見た、オペラパレス。モダンな中にも、独特の存在感を感じさせてくれて、今晩の公演の期待に胸がふくらむ。
赤い絨毯の敷かれたエントランス。モダンというとちょっとライトなイメージがあるけれど、こういった演出で少しおしゃれをして来ようという気になる。
場内もクリスマスムード。ツリーや、トナカイの電飾など、所々に配されていたけれど、安っぽさはなく、あくまでもエレガントな感じだった。
トスカ全3幕。どの幕も、申し分のない公演だった。運命に翻弄される歌姫トスカの愛と嫉妬と、一途な思いと決意、恋人カラヴァドッシの友情と愛と苦しみ、警視総監スカルピアの冷酷非情さと嫌らしさ、恐ろしさ。それらが十分に感じ取れる舞台だった。
舞台装置は特筆すべきものがあった。第1幕の聖アンドレア・デッラ・ヴァッレ教会、第2幕のファルネーゼ宮殿、第3幕のサンタンジェロ城。どれも、イタリアで見てきた通りというか、その場にいるかのような錯覚を覚えるほどの素晴らしさだった。特に第1幕の荘厳なテ・デウム。奥行きがとても深くスケール感のある教会の豪華なセットを背景に、テ・デウムとともにスカルピアの悪が高らかに歌われる。そして、幕の途中での大胆な舞台転換。歌舞伎座では見るけれど、オペラでこれほど大胆なものは、僕は初めて見た。
また、特にテノールの Carlo Ventre のよく伸びる声と演技が印象に残った。
Bravo!
若干の減点があるとすれば、オーケストラとトスカの歌声がかぶることが多かったところだろうか・・・相性の問題なのか、よく分からない。
幕間は、当然シャンパン!
第1幕の後には Laurent Perrier BRUT L-P を、第2幕の後には Lanson Black Label を飲み干した。どちらも1杯1,300円で、なかなか良心的(標準的)。ただし、Veuve Clicquot Ponsardin Yellow Label Brut が1,800円なのは、ちょっと納得が行かなかったけれど。 ともあれ、その他のスティルワインやスパークリングを含めて、ラインナップが充実していたのは嬉しかった。
幕間にシャンパンを飲みつつ、舞台の話をする時間がとても好きだ。パートナーと、あれやこれや演出や演奏、当時の世界情勢などの話に花が咲く。また、シャンパンが入ると華やかな気持ちになり、次の幕もリラックスして気持ちよく見られる。
ロビーはこんな感じ。カジュアルな人も多かったが、皆、思い思いに楽しんでいたようだ。
オペラとシャンパン。これほどふさわしいマリアージュはないのかもしれない。
晩夏にイタリアのサンタンジェロ城へおもむき、またスカラ座なども見てきたところから、この『トスカ』は今年、絶対に観たいと思っていた。折しも、夏にこの公演のチケットが発売され、その絢爛豪華な舞台装置による演出と、客演の素晴らしさについて話題になっていた。11列目という、スカラ座のチケット争奪戦ほどの熱心さはなかったものの、十分に堪能できた。
新国立劇場オペラパレスは、オペラシティの隣りにある。
オペラシティでも、巨大なクリスマスツリーを飾っていた。それを見上げる巨人像が、なんともひょうきんな感じで対比が面白い。
外から見た、オペラパレス。モダンな中にも、独特の存在感を感じさせてくれて、今晩の公演の期待に胸がふくらむ。
赤い絨毯の敷かれたエントランス。モダンというとちょっとライトなイメージがあるけれど、こういった演出で少しおしゃれをして来ようという気になる。
場内もクリスマスムード。ツリーや、トナカイの電飾など、所々に配されていたけれど、安っぽさはなく、あくまでもエレガントな感じだった。
トスカ全3幕。どの幕も、申し分のない公演だった。運命に翻弄される歌姫トスカの愛と嫉妬と、一途な思いと決意、恋人カラヴァドッシの友情と愛と苦しみ、警視総監スカルピアの冷酷非情さと嫌らしさ、恐ろしさ。それらが十分に感じ取れる舞台だった。
舞台装置は特筆すべきものがあった。第1幕の聖アンドレア・デッラ・ヴァッレ教会、第2幕のファルネーゼ宮殿、第3幕のサンタンジェロ城。どれも、イタリアで見てきた通りというか、その場にいるかのような錯覚を覚えるほどの素晴らしさだった。特に第1幕の荘厳なテ・デウム。奥行きがとても深くスケール感のある教会の豪華なセットを背景に、テ・デウムとともにスカルピアの悪が高らかに歌われる。そして、幕の途中での大胆な舞台転換。歌舞伎座では見るけれど、オペラでこれほど大胆なものは、僕は初めて見た。
また、特にテノールの Carlo Ventre のよく伸びる声と演技が印象に残った。
Bravo!
若干の減点があるとすれば、オーケストラとトスカの歌声がかぶることが多かったところだろうか・・・相性の問題なのか、よく分からない。
幕間は、当然シャンパン!
第1幕の後には Laurent Perrier BRUT L-P を、第2幕の後には Lanson Black Label を飲み干した。どちらも1杯1,300円で、なかなか良心的(標準的)。ただし、Veuve Clicquot Ponsardin Yellow Label Brut が1,800円なのは、ちょっと納得が行かなかったけれど。 ともあれ、その他のスティルワインやスパークリングを含めて、ラインナップが充実していたのは嬉しかった。
幕間にシャンパンを飲みつつ、舞台の話をする時間がとても好きだ。パートナーと、あれやこれや演出や演奏、当時の世界情勢などの話に花が咲く。また、シャンパンが入ると華やかな気持ちになり、次の幕もリラックスして気持ちよく見られる。
ロビーはこんな感じ。カジュアルな人も多かったが、皆、思い思いに楽しんでいたようだ。
オペラとシャンパン。これほどふさわしいマリアージュはないのかもしれない。
2009-12-20 11:46
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