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ル・クルーゼでヘルシーな毎日 [料理]

既にお気づきの方もいらっしゃるかもしれないけれど、3週間ほど前から、ひょんな成り行きで、僕が家で料理を作ることになった。

僕の料理と言えば、スパイスを多用した煮込み料理が得意だったけれど、正直に言って、基本が出来ていない。スパイスの種類や応用にはちょっとだけ詳しいけれど(エッセンシャルオイルの使い方と同程度)、包丁捌きはどうだろう・・という感じ。少なくとも、毎日ご飯を作っている方々から見ると、危なっかしくて仕方ないと思う。

それでも、我が家にある調理道具がなかなか魅力的で、ル・クルーゼ数個をはじめ、アムウェイの無水鍋セットや、ビタ・クラフトのウルトラ・フライパン、ビルトイン・ガスオーブンや、クイジナートの家庭用最上級機種、パン焼き器などなど、、それなりに試してみたい道具があふれていた。

そもそも、11年前にこの家を設計する段階で、僕は100インチワイドのハイビジョン・7.1chホームシアターシステムをビルトインで作り込むことを目標とし、パートナーはキッチンを大きく作ることを目標としてきた経緯がある。その結果、キッチンは約6畳弱と比較的大きめだ。料理嫌いといいつつも、料理歴30年で器用なパートナーは道具の扱いにもたけ、また使いやすいキッチンを構築することができたと思う。

それらが自由に使えるのだから、幸せなことだなとは思う。

じゃぁと思い、ブノワの小島シェフの新しいレシピ本やジョエルロブションの家庭用レシピ本をアマゾンで取り寄せようかと思っていたら、「何考えてルノー!」と、ルノー・サンクもびっくりなスピードで却下されて、パートナーの指導のもと、まずは基本から習得することになった。

最初は、ル・クルーゼのココット・ジャポネーズ24cm(限定色:WASABI)と卓上用IHクッキングヒーターを使って、鍋料理を作ることにした。まずは昆布や鰹などの出汁の取り方から教わり、極力加工品や半加工品は使わないことを目指した。水炊きから始まり、牡蠣鍋、豆乳鍋、スチーマーを併用した蒸し鍋、山菜たっぷりきのこ鍋、海鮮鍋、キムチ鍋、、などなど。簡単な割に手応えがあるし、体が温まって美味しい。しかも野菜がたっぷり取れてとても健康によい。ココットのお陰だ。とにかく、世界的な大寒波で寒かったしね!

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その合間に、アーリオ・オーリオのような基本から教わり(ここからとは、我ながらトホホだけれど)、ポモドーロ、クリームソースと領域を拡大しつつ、ローマで食べたアマトリチャーナの味を再現したり、ポルチーニ茸のクリームリゾット、サーモンのクリームパスタ、アンチョビとブロッコリのパスタなど、知らぬ間に、色々作ることが出来るようになってきた。パエリアなども、応用編として作ってみた。

「ダテに高いレストランに通い詰めてるわけじゃないのね、味付けが絶妙」と褒め言葉とも嫌みともつかない励ましをされつつも、調子に乗って少しずつ料理にはまっていくのを感じた。

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で、今は、何を作っているかというと、パートナーが和食好きなこともあり、なぜかル・クルーゼを使って和食。しかも、冷蔵庫の残り物を消化することを優先に、献立を考えなければならない。

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今晩の献立は、ずわい蟹の炊き込みご飯(ル・クルーゼを使って)、野菜の煮物(ル・クルーゼを使って)、お味噌汁というシンプルなもの。クリスマスの後だし、昼に、鴨南蛮を食べておなかいっぱいなので、ライトでヘルシーに。

合わせるワインは、やさしくエレガントで旨みにあふれ、骨格のしっかりした果実味のある Philipe Charlopin-Parizot の Bourgogne Rouge 2006。Gevery-Chambertin に近い作り。この作り手は、和食とのマリアージュはかなり良好だと思う。

レシピは、平野由希子さんの『「ル・クルーゼ」で、おいしい和食―お鍋で毎日のごはんをつくろう』を参考にした。この本は、お勧めです。ル・クルーゼ好きなら持っているかもしれないけれど、かなり実用的。

炊き込みご飯はふっくらと美味しく仕上がり、煮物も旨みにあふれていて美味しかった。パートナーがびっくりしたのはお味噌汁(シンプルな、ネギと椎茸と水菜とワカメ)だったのだけれど、これはたまたまだったのだろう。

ル・クルーゼは、そんなわけで大活躍だけれど、ホーローなので大切に取り扱わなければならない。でも、それが苦にならず、むしろ愛おしく思えてしまうところに、この道具の良さがあるような気がする。毎日、綺麗に磨く。その愛が、さらに美味しい料理を生み出してくれる。ル・クルーゼと僕のアウフヘーベンとしての料理、みたいな??

そんなわけで、イタリアで増えた体重を減らしつつも、料理の基本を学び、なおかつ食費は今までの1/10程度と、とても健全な生活ができているように思う。お財布にもヘルシー。

翌日は、京のおばんざいの出汁を使って、ずわい蟹の炊き込みご飯をお茶漬けに。はんなりした風味が、優しく美味しい。

仕事をかかえているので、毎日、全力で取り組むことはできないけれど、趣味と実益を兼ねて、これからも作っていきたいなと思う。

ところで、キッチンのカウンターが使いやすいなと思ったら、パートナーが、通常の日本のサイズよりも数センチ高くして、僕の身長(179cm)でも使えるように設計をしたらしい。11年前から、たくらんでいたのかな(笑)。
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