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パートナーのために作るホワイトデーのブッフ・ブルギニョン [料理]

ホワイトデーには、やっぱり何か特別な料理を作ってあげたいと思う。愛するパートナーのため。パートナーの要望は、ブッフ・ブルギニョン、つまり、牛ほほ肉の赤ワインソース煮込みだった。

そこで前日、明治屋に行ったら、たまたま、牛ほほ肉を1kg手に入れることができた。これはラッキーとしか言いようがない。普段なら、すじ肉やもも肉を使うのだけれど、ほほ肉を手に入れたのは初めて。ちょっと自己流で、ブッフ・ブルギニョンに挑戦することにした。

使った材料は、とてもシンプル。

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牛ほほ肉1kg、たまねぎ1個、セロリ1本、ニンジン1本、ナポリ産ホールトマトの水煮缶、EVオリーブオイル、そして肝心な赤ワイン。ブッフ・ブルギニョンと名乗るからには、赤ワインはブルゴーニュを使うのが本筋だけれど、しっかりした味わいの Pinot Noir の方が深みが出て最終的な仕上がりがいいと思っている。そこで、エノテカ二子玉川店で買った、南仏ラングドックの Gérard Bertrand が作る DOMAINE de L’AIGLE の Pinot Noir を使うことにした。ブルゴーニュよりも安くて手軽というのも、もちろんあるけれど。

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セロリ、ニンジン、タマネギをEVオリーブオイルで30分ほど弱火で炒めて、旨みのモトを作る。ちなみに僕は、ル・クルーゼが好きだけれど、このグルメ・スパチュラもとても愛用している。これを使うと、木べらには戻れない。

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メインの牛ほほ肉。ドカーンと1kg、大迫力だけれど、やっぱりこのくらいのボリュームは欲しい。

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牛ほほ肉は、一口サイズに切り分ける。

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さっき作った野菜の旨みのモトと、強力粉と塩コショウを振った牛ほほ肉を、焼き目が付くまで炒める。

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ここで赤ワインを、ボトル1本、投入する。ぜいたく~

本当は、野菜の旨みのモトや牛ほほ肉は、生のままで赤ワインに浸しておくのだけれど、今回は、調理してから、赤ワインに浸して、一昼夜置くことにした。メリットやデメリットはよく分からないけれど、当日は準備が早い方がいいかと思ったからという程度の理由。

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翌日、牛ほほ肉に旨みやワインがうまく染みこんだところで、ブーケガルニやローリエ、ホールトマトの水煮缶をつぶしたものを投入し、煮込む。

数時間煮込むと、水分が抜けてきて、牛肉にすべての旨みが集まってくる。

できあがりは、こちら!

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牛ほほ肉の柔らかさや旨みと、野菜に由来する旨みやスパイシィさが渾然一体となっていた。時間をかけて煮込んだ甲斐があり、パートナーには大好評だった。お店を開けるかも?いやいや。

合わせるワインは、もちろんブルゴーニュ。この日は、お気に入りの Tollot-Beaut の CORTON がセラーに見つからなかったので、やっぱりしっかりした風味のある Domaine de la Pousse d'Or の CORTON BRESSANDES 2003 にした。

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しっかりした赤い果実味と力強さ、深み、酸とタンニンのバランスのよいフルボディの CORTON BRESSANDES。今回のブッフ・ブルギニョンの力強さと互角に渡り合えるのは、やっぱりグラン・クリュだなと思った。いや、お金があればシャンベルタンと行きたいところですが!

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つけあわせの野菜として、ラタトゥイユを作った。これもル・クルーゼの作品だけれど、煮込むほどに味がしみこみ、野菜の甘みと旨みが出てくる。煮込み料理は並行作業がしやすいので、比較的楽だと思う。男性向き?

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パンは、お気に入りのポールのバゲット。チーズや黒オリーブ、黒い果実の入った3種類を買ってきて用意した。

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こんな感じの食卓。ちょっとしたビストロ気分かもしれない。マッシュドポテトを添えれば、もっと完璧だったのだけれど、パートナーがあまり好きではないというので、それはやめておいた。

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ついでにランドスケープも。いや、たいしたことはないのだけれど・・・

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食後は、ネスプレッソ・ラティシマで淹れたカプチーノにした。ジャン・ミエのマロン・グラッセとともに。

時間をかけて煮込む料理ではあるけれど、スープを楽しむカレーやシチューとの違いは、結構、味付けが一発勝負で、失敗のリカバリーがききにくいことかもしれない。カレーはちょっと間違えても、後から違うスパイスや調味料やミルクなどで補正がきくのだけれど、ブッフ・ブルギニョンは肉の旨みを最大限生かさないといけないから、失敗は許されない。特に塩味とトマトやワインの酸味のバランス。煮詰まった状態を想像しながら作るのは、里芋の煮付けと似たようなものかもしれない。

そんな我が家の、ささやかなホワイトデー。例年は、お気に入りのフレンチレストランに行くのだけれど、たまにはこういうのも、いいよね。何よりも、愛情が大事だから。


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広島風お好み焼きとワイン(KAIKEN/アルゼンチンのマルベック) [料理]

エノテカ二子玉川店で、お好み焼きとワインの話をしていたら、ソムリエさんが、合わせるワインは KAIKEN(カイケン)のMALBEC(マルベック)がぴったりですよ、と教えてくれた。アルゼンチンのワイン。大阪風よりも広島風の方がいいですよ、とも。

ちょうど楽しいワイン教室(基礎編・ニューワールド特集)の時に、同じワインが出て美味しかったので、「じゃ、今晩はお好み焼きとワインで行きますか」、と生徒の間で盛り上がって買って帰った。

早速、以下のレシピを参考に、広島風お好み焼きに挑戦した。

大阪風とはまた違ったうまさ「広島風お好み焼き」
http://www.ajiwai.com/otoko/make/hirosima.htm

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広島風は大阪風と違って、使うキャベツの量が多く、もやしやソバも使うのだけれど、生地を作ること自体は、大阪風のような難しさはないように感じた。むしろ、ふっくらとした焼き方が勝負なのかもしれない。なので、温度設定と時間に気をつけた。

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意外と、テーブルがいっぱいになります(笑)。

温度設定は、大阪風の時は230℃にしたけれど、今回は180℃~200℃にした。これは、キャベツやもやしの量が多いので、まんべんなく火を通すためと、シャキシャキ感を残すため。

まずは、生地をクレープのように引き伸ばす作業から。

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次に、キャベツともやしを豪快に乗せる!かなりこんもりした感じになる。

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さらに、豚バラ肉を乗せる。

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生地がいい具合に焼けてきたところで、全体をひっくり返して、隣りで焼きそばを焼く。

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焼きそばの上にお好み焼きを乗っけて、今度は、その隣りで卵をつぶしながら半熟状に焼く。

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卵の上に、お好み焼きを乗せて、だいたい出来上がり!

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全体をひっくり返し、鰹節をふんだんにかけて、青のりをかけて、ソースを。ソースは、塗らない。今回は、おたふくではなくて、手持ちのイカリソースとどろソースを使って、ちょっとピリ辛に仕上げた(ピリ辛が好みなのです)。

最後に4つにカットして、完成!

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シャキシャキとしたキャベツやもやしの食感が楽しく、ソバもいい感じ。前回の、大阪風に作ったモダン焼き(のようなもの)とは、全く別物だと感じた。美味しい!野菜が多く、炭水化物もソバが主流なので、意外とヘルシーなのではと思う。同じお好み焼きでも、手順も違えば、味も全然違うということを知った。美味しいし、ヘルシーなので、またチャレンジしてみたい。

さて、これに合わせるワインは、前述の、KAIKENのマルベック2007。チリの名手、モンテスS.A.がアルゼンチンで作るワインだ。

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アルゼンチン KAIKEN の MALBEC 2007

外観は、濃いルビー色で紫色がかっている。粘性が強い。香りは、カシスやプラム、ダークチェリーが凝縮しており、少し赤い果実の香りも入っている。チョコレートやヴァニラ。ジビエのニュアンスも感じる。スパイシィで、蜂蜜のような感じもあり甘辛い印象。味わいは、柔らかいアタックに、酸も柔らかめ。タンニンがしっかりしておりきめ細かい。余韻は8~9秒と長め。重すぎず、バランスが良い。

黒い果実味がたっぷりだけれど、ちょっとスパイシィなところが、甘辛のイメージで、広島風お好み焼きと合っているように思った。さらに、タンニンもしっかりしているので、食べ飽きない。丁寧に作られていると感じる。

奇遇なことに、前回、大阪風お好み焼きの時に楽しんだワインは、アラン・ブリュモンが作るシャトー・ブスカッセだった。これはフランス南西地方マディランのワインで、タナ 65%、C.S. 25%、C.F. 10%というセパージュ。その近くには、カオールという、黒ワインで有名な産地があり、ここではマルベック(コー、コット)が使われている。タナとマルベックは似ているようでいて、ちょっと違うのだけれど、その違いを文章に出来るほど僕のテイスティング力がないのが残念。

となると、その近くのボルドーも意外といけるのではないかと思うけれど、やっぱりお好み焼きには、アルゼンチンのマルベックのような親しみやすいワインが合うのではないかなと感じた。

KAIKEN MALBEC 2007 は、1本2,100円(税込み)。もちろん、エノテカにあります。これなら、気軽に試せますね。ソムリエIさん、ありがとう!お勧めです。


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もんじゃ焼きに合うウスターソース& CD 選び [料理]

まだ日も浅いというのに、ユニオンソースが届いたので(セブンイレブンネットを初めて便利だと思った瞬間)、パートナーのリクエストに合わせてもんじゃ焼きに再チャレンジすることに。

今日のレシピは、以下のサイトを参考にアレンジしました。

もんじゃ焼の作り方 - もんじゃ焼マニアックス (浅草もんじゃ焼.com)
http://www.asakusa-monjayaki.com/monja/howto/umai/

今日のテーマは、ウスターソース対決ともんじゃに合った CD 選び。どちらも、未知の領域。

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今回の主役のウスターソース。左がトキハソース、右がユニオンソース。どちらも、セブンイレブンネットで入手が可能。

今日のもんじゃは、以下の4通りを準備した(バリエーションが拡大したので、準備に1時間かかりました・・)。2フライトに分けて、対決を。

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第1フライト

1. ユニオンソースの明太モチチーズ
ユニオンソースをベースに、薄力粉とおばんざいのだし汁を合わせて生地を作った。トッピングは、辛子明太子、モチ、エレメンタールチーズ、ベビースター、コーン、ジャガイモ、イカ天、サクラエビ、紅ショウガ。

2. トキハソースの明太モチチーズ
同条件で、トキハソースをベースに生地を作った。トッピングは、辛子明太子、モチ、エレメンタールチーズ、ベビースター、コーン、ジャガイモ、イカ天、サクラエビ、紅ショウガで同一。

鉄板に敷く油は、いつもの「九鬼芳醇胡麻油」に。これは角がとがったところがなく、香りが高く、本当に美味しい。グアテマラ産の白胡麻を使って作られているらしい。

この対決では、圧倒的にユニオンソースの方が我が家的に好みだった。旨みとバランスのよい辛みみたいな感じ。前回作ったもんじゃ焼きよりも格段に深みが増していた。トキハソースで作った方も、駄菓子屋の風情があって良かったのだけれど、ちょっと甘かった。

この対決の結果、ユニオンソースがセレクトされ、次のフライトへフィードバックされた。

第2フライト

3. イカリソースのキムチ納豆チーズ
イカリソースをベースに、キムチ、納豆、エレメンタールチーズ、ベビースター、コーン、ジャガイモ、イカ天、サクラエビ、紅ショウガをトッピングした。

4. ユニオンソースのキムチ納豆チーズ
ユニオンソースをベースに、3 と同条件で。

こちらは、やはりユニオンソースに軍配が上がった。イカリソースも、善戦したのだけれど、バランスの良さでユニオンソースが我が家のお気に入り(殿堂入り?)となった。

以上を総合して、今回の我が家のもんじゃ焼きウスターソース対決では、ユニオンソースが勝利することになった。香り、甘み、辛み、酸味、旨みなどのバランスに優れていると感じた。さすがテキ屋さん御用達ソース。お好み焼きと違って、もんじゃ焼きはウスターソースが決め手だと思った。 あまり詳しくは書かなかったけれど、ワインのテイスティングの手法が、こんな所にも生かされているのかもしれない。

さて、以下は対戦(料理)の模様。 by パートナー

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まずは、手早く具を炒める。古いレシピで、あらかじめさいの目のジャガイモを炒めておいて後で合わせたのですが、これはかなり美味しかったです。

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具が程よく炒められたら、土手を作る。

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土手の中に、生地を流し込む。

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ある程度、生地に火が通って来たら、トッピングのベビースターやイカ天を追加する。 これは、食感をキープするため。

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もんじゃ焼きの出来上がり。熱いうちに召し上がれ。

というわけで、「2つで十分ですよ」(『ブレードランナー』より)という忠告を無視して4つ作ってしまったのだけれど、さすがに多かった・・・

で、もんじゃに合った CD 選び。

以下の順番で試行錯誤。

1. BOSSA NOVA U.S.A. by DAVE BRUBECK QUARTET
軽快なリズムの West Coast Jazz は意外と良かった。けれど、もっと元気があっても?

2. フレンチポップ
クレープももんじゃも同じような粉ものだという大胆な考えのもとにセレクト。ちょっと昼向きかも?

3. TO LOVE AGAIN by CHRIS BOTTI
一転して、再び Smooth Jazz へ。STING など良かったけれど、もんじゃには洗練されすぎていて合わなかった。

4. Moon Safari by AIR (France)
このエールによるフレンチテクノ(フレンチタッチやフレンチハウスとも呼ばれる)は、クールな雰囲気が好対照で、意外ともんじゃと合っていた!なかなか良い相性。特に "Sexy boy"。"Playground Love" も好きな曲。

5. R&R - Rare & Remixed by BT (Brian Transeau)
トランステクノの貴重な一枚。これは、AIR の Moon Safari よりももっと合っていた。ちょっとハイな感じが鉄板とよく合っている。

6. THE ANTONIO CARLOS JOBIM SONGBOOK
Stan Gentz から始まる、"THE GIRL FROM IPANEMA" の Verve の名盤。Jobim も登場。最終的には、この Bossa Nova が「落ち着くね・・」ということで、今日のベストに。もんじゃには、やっぱり家庭的で落ち着いた雰囲気が合うように思った。

というわけで、今回のもんじゃに合う CD は THE ANTONIO CARLOS JOBIM SONGBOOK の Bossa Nova でした。

ワインは Joseph Drouhin の Bourgogne 2007 を合わせてみたけれど、やっぱりビールの方が美味しかった。 もんじゃ焼きに合わせるワインは何が良いのか、まだ見つからないです。

簡単な料理でも、家だと色々な楽しみ方がありますね。
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もんじゃ焼きにも挑戦 [料理]

もんじゃ焼きは、お店で食べるものと思っていたのだけれど、引き続き挑戦することに。

お好み焼きと違って、意外と簡単なことに気がついた。下ごしらえは半分の手間というか、刻むだけ・・・みたいな。

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生地は、だし汁と薄力粉、ウスターソースを混ぜ合わせるだけ。

具は、キャベツの千切り、紅ショウガのみじん切り、万能ネギの小口切り、桜エビ、ペコリーノチーズ、熟成キムチ、納豆、ベビースターラーメン、イカ天、、などを用意した。これらの組み合わせで3パターンを作ることに。

あとはいつものように、土手を作って生地を流し込み、、という感じで。

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もともとおやつとして食べられていたもんじゃ焼き。なるほど、確かに簡単。カロリーも低いような気がする。

月島と浅草では味が違うのだけれど、昨日のもんじゃはどっちだったのだろう。お好み焼きほどの感動はなかったけれど、でも美味しかった。また挑戦しようと思う。

パートナーからは、「次は明太子・モチ・チーズがいい」などと提案もあり、ちょっと楽しみ。ちなみにセブンイレブンネットから、「ユニオンソース」の「特級ウスターソース」を取り寄せている。次回は、これで行こう。
http://www.711net.jp/product/n/a01a07/g/405017000000000/p/9510617

休肝日なのに、ついワインではなくビールを飲んでしまいました。もんじゃ焼きに合わせるワインは・・・思いつかなかったです。ソース次第かな。
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IHホットプレートがやってきた&大阪風お好み焼き [料理]

ホットプレートというものを買ったことがなかった。所帯じみたような気がしたからなのか、そういう機会がなかったからなのか分からないけれど、我が家にはホットプレートはなかった。

1週間ほど前から、パートナーが「お好み焼きを家で食べたい!」と主張するようになった。僕はヘルシーな料理かイタリアンに凝っていたから、それに抵抗をしていたのだけれど、彼女の説得や詳しい解説に負けて、まずはIHホットプレートを購入するところからはじめた。

注文して、翌日に届いた。

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最近は、インターネットでの注文も早ければ当日に届くことも増えてきて、日本の物流はすごいなと感心することしきり。

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購入したのは Panasonic IHホットプレート KZ-HP1000 という機種。火力の強さ(予熱時間の短さや安定した火力)を期待して、これに決めた。天板をはずすと、普通の IH クッキングヒーターとしても使える(写真の状態)。それにしても、でかいので注意。

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さて、何を焼こうかな・・・やっぱり、お好み焼きでしょうということで、以下のサイトのレシピを信じることにした。

大阪 お好み焼き レシピ 作り方 by 浪速太郎
http://www.eonet.ne.jp/~taronaniwa/buta.html

軽妙な語り口でありながらも、現状の大阪のお好み焼きに危機感を感じつつ、お好み焼きへの愛にあふれたページだ。そしてかなりきめ細かな解説で、「ここでは何秒くらい混ぜればいいのだろう」といった悩みがないくらい懇切丁寧だ。

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その本場大阪のレシピで生地を作り、その他、「イカリソース」や「どろソース」なども用意した(これらは、近所の行きつけのスーパーに全て揃っていた)。作者お勧めのゴマ油を使うことにしたが、これは愛用の「九鬼芳醇胡麻油」にした。キャベツを1cm角に刻まないといけないなど、細かな指定がたくさんあったのだけれど、それらには忠実に従った。ただし、ヤマイモに関しては粉末ではなく、大和芋を買ってきておろし金ですった。

さて、ホットプレートを 230℃に設定をして、書かれているとおりに焼き始めてみた(本当は 220℃らしいのだけれど、この機種は 230℃にしか設定できなかった)。

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「決して上から押さないこと」という注意を忠実に守りつつ、焼く。最初は厚さ2cmだったのが、徐々にふっくらと。裏を4分、表を5分、さらに裏を3分と焼く。手間はかかるけれど、その分期待できる。

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待つこと12分ほどで、豚玉の出来上がり!外はカリッとしていて香ばしく、中はふっくらとしている。これは今までに味わったことのない、とても美味しいお好み焼きだった。今までの人生で食べてきたものは何だったのだろう、と思ってしまうほどだ。初めて作ったのに・・・やはり、レシピが良かったのだと思う。愛のあるレシピと言えるかもしれない。

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こんな美味しいお好み焼きには、美味しいワインを合わせたくなる。ヴァンサンテで購入した、南仏アラン・ブリュモンの Chateau Bouscasse 2006 にした。甘辛く旨みにあふれスパイシィで香ばしいお好み焼きと、果実味にあふれスパイスなどの香りが複雑で重厚かつ心地よいタンニンと酸のしっかりした ワイン。MADIRAN のタナ種主体(タナ65%、カベルネ・ソーヴィニョン25%、カベルネ・フラン10%)のワインは絶妙のマリアージュだった。こういうデイリーワインを普通に置いてあるヴァンサンテは、やはり素敵なワインブティックだなと思う。

さて、次にバリエーションとして、豚玉の生地にコンテチーズ12ヶ月を1cm角に切ったものを入れて焼いてみた。

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豚玉とチーズとの相性は抜群で、さらに美味しくなったように思う。何より、ワインとの相性がレベルアップしていて、ワインがどんどん進んで困ってしまったくらい。

さらに、豚玉にペコリーノ・ロマーノチーズ12ヶ月と熟成キムチ、ソバを使って、モダン焼きを作ってみた。

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パートナーが麺を茹でてくれて、ホットプレートの上で焼いて、後から合わせた。

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モダン焼きの出来上がり。これはさらに美味しかった。ベースとなる豚玉の生地がよいものだったからだろう。

お好み焼きの具としては、コンテチーズよりも、ペコリーノチーズの方合っているなと思った。以前、ワルン・ロティの大和田聡子さんのワイン講座かパン講座で、スカモルツァを焼いたものをオツマミに食べさせてもらったことがあったのだけれど、その美味しさを再確認した感じ。簡単にできるのだけれど、ワイン好きにはお勧めします。.

ついついお好み焼きが美味しくて、ワインが進みすぎてしまった。今年は、去年までの半分の量(つまり2人で1/2本)にする目標でやってきたのだけれど、2/3 ボトルくらい飲んでしまった。なので、今日は休肝日。引き続き、もんじゃ焼きに挑戦かな?

なにはともあれ、浪速太郎さんに感謝です。
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食べ過ぎ注意報 [料理]

毎日、朝食は有機バナナ1本とラティシマで淹れたエスプレッソorカフェラテorカプチーノと決めている。朝起きたら、まずラティシマの電源を入れ、血圧を測定しコンピュータで管理し、朝食を食べて、メールと blog をチェックして、それからありすと砧公園へ散歩・・・という感じ。

料理は主に夜に作るけれど、昨日のランチはパートナーのリクエストにより、ベーコンとキャベツのバベッティーネとなった。バリラのバベッティーネは、リングイネに似たタイプの平たく細めのパスタ。オイルベースや魚介のソース、ラグー、クリーム系の濃厚なソースなどによく合う。セレツィオーネ・オーロシェフというシリーズが、業務用なのだけれど素晴らしく、これを食べると他のパスタに触手が伸びなくなる。 さらに、サルバーニョのオリーブオイルを使うと最高です。

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自分で料理を作るようになってから1ヶ月。このくらいなら15分くらいで作れるようになった。イタリアンは手早くできるものが多いのが嬉しい。

ちなみにレシピは Pasta Maniac -fi:st- というサイトを参考にし、アレンジしている。

パートナーにデザインの評判が悪いかわいそうな高性能グレーダー.jpg

最近 amazon で購入したマイクロプレイン社のゼスター・グレーダー MP-024で、パルミジャーノをおろした。これはとても鋭いグレーダーで、実はカバーを開けるときに爪をひっかけてしまったら、スパッと爪の先端が切れて、おそろしいと思った。もともとは大工用品のメーカー。結構大きいので、あっという間に作業が終わる。レモンやオレンジの皮をおろすのも一瞬(TVでジャーダ・デ・ラウレンティスが使っているのを見た)。その他、チョコレートやナツメグ、アーモンド、トリュフや大根などにもよいと書かれている。今日はサルディーニア島のカラスミ(ボッタルガ・ディ・ムジーネ)が届くので、それをグレーダーでおろしてみようと思う。ワーイ、ワーイ。

これでおなかいっぱいになったので、夕食はもういいや、と思っていたのだけれど、パートナーが食べるくらいしか楽しみがないので作ってくれと言う。じゃ軽く・・と思っていたら、パエリアが食べたいという。おなかが一杯だし、そんなの面倒だな、食べきれるかな、、と思いつつ、スーパーにサクッと行って足りない食材を買ってきた。ムール貝は売っていなかった。

パエリアは、いつも見ているクックパッドのレシピではなく、ル・クルーゼでもらったレシピカードを使った。ショップでは顔を覚えてもらったこともあり、パートナーが無くしたゴムピンをもらったり、レシピカードをたくさんもらったりと、行くたびに何かしらもらっているような気がする。隣にネスプレッソのブティックもあるので一石二鳥なのがいい。その度に「奥様によろしくお伝えください」と言われるのだけれど、今使っているのは僕なのです。

それはともかく、このル・クルーゼでもらったレシピは素晴らしかった。先月は別なレシピで作って、イマイチ感があってやれやれと思ったのだけれど、さすが純正レシピ。

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オーブンで200℃で15分焼いてから、蓋をして10分蒸らすことで、パリッと仕上がる。使用した鍋は、いつものココット・ジャポネーズ24cm。本当はビュッフェ・キャセロール28cmが欲しいところだけれど、他に使い道がないので、ジャポネーズを使っている。ロンドよりは向いている。

パエリアは米を研ぐのか研がないのかで論議があるみたいだけれど、我が家は魚沼産コシヒカリ特別栽培米の無洗米なので、迷うことはなかった。

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こんな感じ。プチトマトが入っているのだけれど、重くて下に沈んでしまって彩りのバランスが今ひとつだったけれど、味は良かった。魚介や鶏のうまみと酸味と塩味、スパイス、そしてサフランの香りが渾然一体となっている。

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Mathilde et Yves Gangloff の Cote Rotie "La Barbarine" 2003 を合わせる。このパエリアの味付けは、実質的には塩こしょうとサフラン、少量の白ワイン、少量のブイヨンなのだけれど、このくらい果実味がしっかりしたスパイシィなワインの方が合うように思う。本当はスペインワインと思ったのだけれど、セラーには、もう Unico が数本くらいしかなくて、さすがにそれはもったいないので、近所の南仏で。

食べられないと思って、不承不承作り始めたのだけれど、出来上がって、食べ始めたらあっという間に2合のパエリアがなくなった。

パエリアは、スペインでは男性が愛する人に作る、男の料理なのだそうだ。確かに、豪快に具材を入れて、豪快にオーブンで料理するシンプルな料理。慣れないので1時間くらいかかったけれど、作りがいはあるように思う。

食べ過ぎ注意報が発令中です。
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ル・クルーゼでヘルシーな毎日 [料理]

既にお気づきの方もいらっしゃるかもしれないけれど、3週間ほど前から、ひょんな成り行きで、僕が家で料理を作ることになった。

僕の料理と言えば、スパイスを多用した煮込み料理が得意だったけれど、正直に言って、基本が出来ていない。スパイスの種類や応用にはちょっとだけ詳しいけれど(エッセンシャルオイルの使い方と同程度)、包丁捌きはどうだろう・・という感じ。少なくとも、毎日ご飯を作っている方々から見ると、危なっかしくて仕方ないと思う。

それでも、我が家にある調理道具がなかなか魅力的で、ル・クルーゼ数個をはじめ、アムウェイの無水鍋セットや、ビタ・クラフトのウルトラ・フライパン、ビルトイン・ガスオーブンや、クイジナートの家庭用最上級機種、パン焼き器などなど、、それなりに試してみたい道具があふれていた。

そもそも、11年前にこの家を設計する段階で、僕は100インチワイドのハイビジョン・7.1chホームシアターシステムをビルトインで作り込むことを目標とし、パートナーはキッチンを大きく作ることを目標としてきた経緯がある。その結果、キッチンは約6畳弱と比較的大きめだ。料理嫌いといいつつも、料理歴30年で器用なパートナーは道具の扱いにもたけ、また使いやすいキッチンを構築することができたと思う。

それらが自由に使えるのだから、幸せなことだなとは思う。

じゃぁと思い、ブノワの小島シェフの新しいレシピ本やジョエルロブションの家庭用レシピ本をアマゾンで取り寄せようかと思っていたら、「何考えてルノー!」と、ルノー・サンクもびっくりなスピードで却下されて、パートナーの指導のもと、まずは基本から習得することになった。

最初は、ル・クルーゼのココット・ジャポネーズ24cm(限定色:WASABI)と卓上用IHクッキングヒーターを使って、鍋料理を作ることにした。まずは昆布や鰹などの出汁の取り方から教わり、極力加工品や半加工品は使わないことを目指した。水炊きから始まり、牡蠣鍋、豆乳鍋、スチーマーを併用した蒸し鍋、山菜たっぷりきのこ鍋、海鮮鍋、キムチ鍋、、などなど。簡単な割に手応えがあるし、体が温まって美味しい。しかも野菜がたっぷり取れてとても健康によい。ココットのお陰だ。とにかく、世界的な大寒波で寒かったしね!

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その合間に、アーリオ・オーリオのような基本から教わり(ここからとは、我ながらトホホだけれど)、ポモドーロ、クリームソースと領域を拡大しつつ、ローマで食べたアマトリチャーナの味を再現したり、ポルチーニ茸のクリームリゾット、サーモンのクリームパスタ、アンチョビとブロッコリのパスタなど、知らぬ間に、色々作ることが出来るようになってきた。パエリアなども、応用編として作ってみた。

「ダテに高いレストランに通い詰めてるわけじゃないのね、味付けが絶妙」と褒め言葉とも嫌みともつかない励ましをされつつも、調子に乗って少しずつ料理にはまっていくのを感じた。

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で、今は、何を作っているかというと、パートナーが和食好きなこともあり、なぜかル・クルーゼを使って和食。しかも、冷蔵庫の残り物を消化することを優先に、献立を考えなければならない。

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今晩の献立は、ずわい蟹の炊き込みご飯(ル・クルーゼを使って)、野菜の煮物(ル・クルーゼを使って)、お味噌汁というシンプルなもの。クリスマスの後だし、昼に、鴨南蛮を食べておなかいっぱいなので、ライトでヘルシーに。

合わせるワインは、やさしくエレガントで旨みにあふれ、骨格のしっかりした果実味のある Philipe Charlopin-Parizot の Bourgogne Rouge 2006。Gevery-Chambertin に近い作り。この作り手は、和食とのマリアージュはかなり良好だと思う。

レシピは、平野由希子さんの『「ル・クルーゼ」で、おいしい和食―お鍋で毎日のごはんをつくろう』を参考にした。この本は、お勧めです。ル・クルーゼ好きなら持っているかもしれないけれど、かなり実用的。

炊き込みご飯はふっくらと美味しく仕上がり、煮物も旨みにあふれていて美味しかった。パートナーがびっくりしたのはお味噌汁(シンプルな、ネギと椎茸と水菜とワカメ)だったのだけれど、これはたまたまだったのだろう。

ル・クルーゼは、そんなわけで大活躍だけれど、ホーローなので大切に取り扱わなければならない。でも、それが苦にならず、むしろ愛おしく思えてしまうところに、この道具の良さがあるような気がする。毎日、綺麗に磨く。その愛が、さらに美味しい料理を生み出してくれる。ル・クルーゼと僕のアウフヘーベンとしての料理、みたいな??

そんなわけで、イタリアで増えた体重を減らしつつも、料理の基本を学び、なおかつ食費は今までの1/10程度と、とても健全な生活ができているように思う。お財布にもヘルシー。

翌日は、京のおばんざいの出汁を使って、ずわい蟹の炊き込みご飯をお茶漬けに。はんなりした風味が、優しく美味しい。

仕事をかかえているので、毎日、全力で取り組むことはできないけれど、趣味と実益を兼ねて、これからも作っていきたいなと思う。

ところで、キッチンのカウンターが使いやすいなと思ったら、パートナーが、通常の日本のサイズよりも数センチ高くして、僕の身長(179cm)でも使えるように設計をしたらしい。11年前から、たくらんでいたのかな(笑)。
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ミネストローネ・スープの秘密 [料理]

クリスマスに、唯一、料理したといえるミネストローネ・スープ。ル・クルーゼのココット・ロンドを使ったのはすでに書いたとおり。これは今晩も、より味がしみて好評で、我ながらよく出来たかも、と思えた。

実はこのスープ。アーリオ・オーリオから始めて、イタリアンの基礎の集合体みたいなものなのだけれど、個人的にちょっとこだわった部分があった。

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このスープの外観。これだけでは、普通のミネストローネ・スープ。

実は、使用したパスタにこだわりが。それが、下の写真。

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拡大すると、

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そう、スプーンですくうと、スープの中から色とりどりのミッキーマウスやミニーマウス、ドナルドダック、デイジー、プルート、グーフィー、スクルージなどが出てくる仕掛け。

パスタの色は、デュラム・セモリナの白、ほうれん草の緑、トマトの赤なので、安心です。もちろん、イタリア製。

ディズニー好きの彼女や、子供たちに作ってあげたら、喜ばれるかもしれません。野菜たっぷりでヘルシーだしね。ちなみにイタリア人は、ダイエットをする時にはミネストローネ・スープをメインにするらしい。お勧めです。
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Joyeux Noel 2009 [料理]

今年もクリスマス(イブ)ディナーは、最近の流行でもあるけれど、自宅で。

ミラノでもお世話になった、高級食料品店ペックのチキンのファルチートやアンティパスティをメインとして、ル・クルーゼで自作したミネストローネを添えて。ちょっとした、イタリア気分。

1.クリスマスディナー.JPG

チキンのファルチートは、丸鶏の中にじっくり炒めた玉ネギやマッシュルーム、アーモンドクラッシュ入りのミンチ肉をたっぷり詰め込み焼き上げた逸品。毎年、玉川高島屋でこれを購入し、レンジで5分程度加熱した後に、ガスオーブンで7分程度焼いてパリッと仕上げている。中は、クリームシチューのような深い味わいがある。

パートナーがスープが食べたいというので、冷蔵庫にあるものを使って、「クックパッド」のレシピを参考に、ル・クルーゼのココット・ロンドでミネストローネを作ってみた。今年のパートナーへのプレゼントは、これだけかもしれないけれど、とても喜んでもらえたのは嬉しかった。これも、ル・クルーゼのお蔭なのだけれど。

2.ビルカール・サルモンのロゼは最高.JPG

シャンパンは定番のビルカール・サルモンのロゼを、世田谷区上野毛にあるワインブティック・ヴァンサンテで購入。ヤマウズラの眼と言われる素晴らしいロゼの色をしており、奥行きが深く、余韻も長く、メインにも合わせられる素晴らしいワイン。我が家の食卓を、華やかなものに盛り上げてくれた。

3.ジャン・ミエのムースショコラ.JPG

デザートは、今年の玉川高島屋一番人気のジャン・ミエのムースショコラ。アプリコットとオードヴィーのキルシュをアクセントとした、ふんわりしたショコラ。上品な甘さで、下に敷かれたナッツのカリカリとした食感とともに、絶妙のハーモニーを奏でてくれる。

4.食後はネスプレッソ.JPG

食後には、エスプレッソを。今年1年、何百杯飲んだかわからないけれど、大活躍のネスプレッソのラティシマで淹れた、季節限定のフレーバーコーヒー、「マロンクリーム」で。これだけでもデザートになったかもしれない。

BGM は、Chris Botti の "DECEMBER" から、Boys II Men の "Christmas Interpretations"、"A Dave Brubeck Christmas" など、しっとりとした曲にした。

今年は、いろいろあったけれど、なかなか充実した一年だったような気がする。イタリア紀行については、これから書いていこうと思うけれど、楽しい一年が過ごせたのはパートナーのお蔭だと思う。ありがとう。

皆様も、よい休日を。
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