エノテカの年末スペシャルテイスティング(2日目) [ワイン]
エノテカでの、年末スペシャルテイスティングの2日目。
座席の配置が少し変更になり、今日はソファでテイスティング。ちょっと優雅な気分に。
この席は、外の光が入ってきてワインの色が分かりやすいので、昼間のテイスティングの場合には、よく利用している。
2日目は、ボルドー編(その1)。名門シャトーによる、またもちょっと豪華なラインナップ。
ボルドーに強いエノテカを印象づけるようなテイスティングだ。
この中で他のゲストも注目していたのが、
CHATEAU DUCRU-BEAUCAILLOU 1982。ボルドーのグレートヴィンテージの、スーパーセカンドだ。僕も、この情報を得てから、この日を楽しみに待っていた。ちなみにその隣の彼は、DUCRU の 1982 を飲んでワインにはまってしまったらしい。それは大変だ。
今回も、テイスティンググラスより大振りのグラスでサーヴされた。以下、グラスの写真に、そのコメントを添えた。
・CHATEAU DUCRU-BEAUCAILLOU 1982 (1)
外観は、フチがオレンジ色の明るめのガーネット色。透明。細かなオリ。熟成感があるが、粘性は強め。香りは、まずトリュフやシャンピニオン、森の下草といった熟成香が感じられた。続いて、ジビエなどの動物的な香り。一方、プラムやダークチェリーのような果実味もしっかりしていて若さがある。黒こしょうなどのエピセ。複雑でエレガント。味わいは、柔らかいアタックと酸がしっかり。タンニンは溶け込んでいるが、しっかりと骨格を保っている。ミネラルのニュアンス。余韻は10秒以上と、長い。良い熟成状態であり、飲み頃に入っている。
・LES FORTS DE LATOUR 2006 (2)
外観は、紫色がかった濃いルビー色。透明。粘性は強い。若々しい。香りは、まずヴァニラやアマンドグリエといった木樽に由来するニュアンスがある。断ち切った杉の木。カシス、プラム、ダークチェリーといった黒い果実味が凝縮されている。エレガント。味わいは、柔らかいアタックと酸がしっかりしている。タンニンは強くパワフル。バランスは良い。余韻は10秒以上。アフターにタニックな印象がある。
・CHATEAU PONTET-CANET 1999 (3)
外観は、フチがオレンジ色がかりつつある濃いめのルビー~ガーネット色。透明。粘性は中程度。カシスやプラムなど黒い果実の香りが豊か。少しトリュフやシャンピニオンの香りが出てきており熟成に入っている。エピセ。ハーブ。断ち切った杉の木。エレガント。味わいは、柔らかいアタックと酸がしっかりしている。タンニンが力強く、男性的。ヴォリュームは中程度で、バランスが良い。余韻は10秒程度。状態が良く、飲み頃に入ってきている。C.P. がとても高い。買って帰っても後悔はない。
・LES PAGODES DE COS 2006 (4)
外観は、紫色がかった濃いめのルビー色。透明。粘性強い。若々しい。香りは、断ち切った杉の木や、カシス、ブルーベリーの黒い果実。少し閉じている。木樽のニュアンス。味わいは、柔らかいアタックと酸がしっかり。タンニンもしっかりしている。ヴォリュームが大きいが、複雑さに欠ける。男性的。余韻は7~8秒。このラインナップの中では、デイリーワイン的な味わい。
熟成による色の変化を、ヴィンテージ順に写真を並べてみると、分かりやすい。
以上、(1)、(3)、(2)、(4)の順。実際に見た感じでは、(1)と(3)の色の変化は緩やかで、(1)の熟成がゆっくり進んだものと思われた。管理のよいグレートヴィンテージの特徴と考えられる。
さて、最終日の31日は、どんなワインが出てくるのだろう。興味のある方は、エノテカ玉川高島屋SC店(03-5717-3334) まで問い合わせてみてほしい。今から、楽しみだ。
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ボルドーに強いエノテカを印象づけるようなテイスティングだ。
この中で他のゲストも注目していたのが、
CHATEAU DUCRU-BEAUCAILLOU 1982。ボルドーのグレートヴィンテージの、スーパーセカンドだ。僕も、この情報を得てから、この日を楽しみに待っていた。ちなみにその隣の彼は、DUCRU の 1982 を飲んでワインにはまってしまったらしい。それは大変だ。
今回も、テイスティンググラスより大振りのグラスでサーヴされた。以下、グラスの写真に、そのコメントを添えた。
・CHATEAU DUCRU-BEAUCAILLOU 1982 (1)
外観は、フチがオレンジ色の明るめのガーネット色。透明。細かなオリ。熟成感があるが、粘性は強め。香りは、まずトリュフやシャンピニオン、森の下草といった熟成香が感じられた。続いて、ジビエなどの動物的な香り。一方、プラムやダークチェリーのような果実味もしっかりしていて若さがある。黒こしょうなどのエピセ。複雑でエレガント。味わいは、柔らかいアタックと酸がしっかり。タンニンは溶け込んでいるが、しっかりと骨格を保っている。ミネラルのニュアンス。余韻は10秒以上と、長い。良い熟成状態であり、飲み頃に入っている。
・LES FORTS DE LATOUR 2006 (2)
外観は、紫色がかった濃いルビー色。透明。粘性は強い。若々しい。香りは、まずヴァニラやアマンドグリエといった木樽に由来するニュアンスがある。断ち切った杉の木。カシス、プラム、ダークチェリーといった黒い果実味が凝縮されている。エレガント。味わいは、柔らかいアタックと酸がしっかりしている。タンニンは強くパワフル。バランスは良い。余韻は10秒以上。アフターにタニックな印象がある。
・CHATEAU PONTET-CANET 1999 (3)
外観は、フチがオレンジ色がかりつつある濃いめのルビー~ガーネット色。透明。粘性は中程度。カシスやプラムなど黒い果実の香りが豊か。少しトリュフやシャンピニオンの香りが出てきており熟成に入っている。エピセ。ハーブ。断ち切った杉の木。エレガント。味わいは、柔らかいアタックと酸がしっかりしている。タンニンが力強く、男性的。ヴォリュームは中程度で、バランスが良い。余韻は10秒程度。状態が良く、飲み頃に入ってきている。C.P. がとても高い。買って帰っても後悔はない。
・LES PAGODES DE COS 2006 (4)
外観は、紫色がかった濃いめのルビー色。透明。粘性強い。若々しい。香りは、断ち切った杉の木や、カシス、ブルーベリーの黒い果実。少し閉じている。木樽のニュアンス。味わいは、柔らかいアタックと酸がしっかり。タンニンもしっかりしている。ヴォリュームが大きいが、複雑さに欠ける。男性的。余韻は7~8秒。このラインナップの中では、デイリーワイン的な味わい。
熟成による色の変化を、ヴィンテージ順に写真を並べてみると、分かりやすい。
以上、(1)、(3)、(2)、(4)の順。実際に見た感じでは、(1)と(3)の色の変化は緩やかで、(1)の熟成がゆっくり進んだものと思われた。管理のよいグレートヴィンテージの特徴と考えられる。
さて、最終日の31日は、どんなワインが出てくるのだろう。興味のある方は、エノテカ玉川高島屋SC店(03-5717-3334) まで問い合わせてみてほしい。今から、楽しみだ。
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