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エノテカ二子玉川店の年末スペシャルテイスティング(最終日) [ワイン]

エノテカ玉川高島屋SC店の、2009年末スペシャルテイスティングの最終日となった大晦日。

この3日間。テイスティングノートを付けるのも久しぶりな気がするけれど、こう午前11時という絶好の時間帯に真面目に取り組むのも鍛錬になっていいな、と感じた。本当は意見交換もできると、さらに勉強になるのだけれど、それはまたの機会に。

17.エノテカの2009年大晦日.JPG

エノテカでは、朝から年末年始のワインのお買い物に来るお客さんがたくさんいた。「シャンパンは何がお勧めですか?」とか、「オーパスワンはありますか?」とか、「タルボーを3本買ってきてと言われて来たのだけれど?」とか、テイスティングルームにいても、ショップからそんな景気のいい声が聞こえてくる。福袋の準備も、もう整っているようだ。

さて、最終日のラインナップは、以下の通り。

18.年末スペシャルその3(ボルドー編).JPG

ボルドー編その2。まだ若いヴィンテージだけれど、それぞれのシャトーの特徴をつかむのにはいいのかもしれない。本来、飲み納め的に楽しむのが一番なのだろうけれど、今年はあまり真面目にワインに取り組めなかったので、最後の3日間は真剣にテイスティングをすることにした。

19.本日の目玉.JPG

中でも、気になるワインは、やっぱりこの CHATEAU CHEVAL BLANC 2004 だろう。右岸では、シュヴァル・ブランが割と気に入っているのだけれど、このように若いヴィンテージを味わったことがあまりない。2004 の出来はどうなのか?モダンなボルドーらしく、もう飲み頃に入っているのか?その辺に興味を持った。

20.ボルドーその2.JPG

例によって、テイスティンググラスよりも大振りのグラスでサーヴしていただいた。以下、テイスティングノートより。

・2004 CHATEAU CHEVAL BLANC
外観は、紫色がかった濃いめのルビー色。透明で輝きがある。粘性は強い。若々しく健全。ファーストノートはヴァニラやアマンドグリエといった木樽に由来するニュアンス。カカオ、ミルク。カシスやプラム、ダークチェリーといった黒い果実味が凝縮している。タバコ。エピセ。メンソール。シシトウ。エレガント。味わいは、柔らかいアタックに、酸味がしっかりしている。ビロードのようなタンニンが強め。若々しい。ヴァニラの味わいと、少し青っぽい味わいもある。余韻は10秒。まだ早すぎて、飲み頃ではない。ちなみに、このワインは抜栓された直後にボトルからサーヴされたので、デキャンタージュをすることによって、もう少し飲みやすくなるかもしれない。ただし、青っぽさの解消については、さらなる熟成が必要と思われる。あと5年から10年は待ちたいワイン。ポテンシャルは十分にある。

・2006 PAVILLON ROUGE DU CHATEAU MARGAUX
外観は、やや紫色がかった明るめのルビー色。透明。粘性は強い。若々しい。香りは、カシスやプラム、ブルーベリーといった黒い果実の香りが豊か。カルダモンやグローブといったエピセ。ミルク。カカオ。味わいは、若々しいアタックと酸がしっかり。タンニンが力強い。若いが、バランスは良い。余韻は8~9秒。まだ飲むには早く、アフターにタニックな印象が少しある。もう少し熟成を待つか、要デキャンタージュ。

・2006 ALTER EGO DE PALMER
外観は、紫色がかった濃いめのルビー色。透明。粘性は強め。若々しい。香りは、カシス・リキュール、ブルーベリーなどの黒い果実味が豊か。ミルク。甘やかな印象。エピセ。やや閉じている。味わいは、若々しいアタックに、酸がしっかり。タンニンもしっかりしている。バランスは良い。余韻は7~8秒。取り扱いに神経質なところはないので、飲みやすい。

・2004 LA CHAPELLE DE LA MISSION HAUT-BRION
外観は、濃いめのルビー色。透明。粘性がとても強い。香りは、グローブや黒こしょう、オリエンタルなエピセがある。カシスやダークチェリーといった黒い果実味がしっかり。断ち切った杉の木。コーヒー。少しヴェジタルな印象。味わいは、柔らかめのアタックに酸がしっかり。タンニンもしっかり。バランスは良い。余韻は7~8秒。アフターにタニックな印象があるが、飲める状態にある。このラインナップの中では若干スケール感に欠ける部分はあるが、十分に楽しめる。

・・・そんなことを考えながら、テイスティングをしていると、窓の外でありすがこっちを見ていた。

21.ありすが待っているので帰ります.JPG

「そろそろ帰りませんか?」と言われているような気がして、Domaine Leflaive の Puligny-Montrachet 1996 を買って帰ることにした。

このワインは、赤間店長に「今晩、"磯おろし"という、海老の天ぷらを乗せた冷やしおろし蕎麦を自作して食べるのだけれど、合うワインは?」と聞いて紹介してもらったもの。最初は店長から Sauvignon Blanc という話もあったけれど、Didier Dagneau の SILEX があるので、、、といったら、提案された次第。1996 は魅力的。海老の天ぷらとの相性も期待ができそう。でも、やっぱり SILEX かな、と悩みつつ、大掃除に明け暮れている。

昨年の Nikolaihof の VINOTHEK 1991 (セパージュは GRUNER VELTLINER) は抜群の相性だったのだけれど、あと1本しか持っていないので、今年は別なワインを。そう考えていたら、意外と甲州もいいかもしれない、と思いついた。でも手持ちがないので、今年の締めは Puligny-Montrachet 1996 か SILEX 2002 で年越しです!

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YUTAKA

ほりけんさん、チェックをありがとうございました。

凄いブログを更新されていて、びっくりいたしました。
お忙しいとは思いますが、まめに毎日更新されているのを知って
僕も、心機一転、がんばりたいと思いました。

ワインの話題は、まだまだ尽きませんが、今後とも、お付き合いを
よろしくお願いいたします。
by YUTAKA (2009-12-31 22:14) 

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