エノテカ二子玉川店の楽しいワイン教室♪ [ワイン]
エノテカ二子玉川店が2001年初夏に出来てから、もう9年近い付き合いになる。初めて行った時は、ショップの使い方を何も知らず、「ギガルはありますか?」と質問をしていたことを覚えている(笑)。
ショップとしてかなりアイテムが充実しているのだけれど、僕にとってこのエノテカ二子玉川店(エノテカ玉川高島屋SC店)が大きな意味を持っていたのは、その魅力的なワイン教室だった。
ジャンシス・ロビンソン女史の記事でも書いたとおり、僕は書籍やメディアを通してワインの勉強をしてきた。とても知的好奇心が満たされるものではあったけれど、ネットなどで購入するワインは、10年前は情報量が少なかったこともあり当たり外れが多かったように記憶している。また、自分がどのようなワインが好きなのか、よく分からなかった。頭でっかちだったと思う。
しばらく経ってから、このエノテカ二子玉川店のバースペースで定期的にワイン教室が開かれていることを知った。ワインの味わい方について素人の僕だったのだけれど、この教室に行けば、実地に即しワインの味わいを知ることができるかもしれない。そう思い、特に5~6年前に集中的に通った。多いときで毎週。何しろ、会費は1回3,000円~4,000円で気軽だし、2時間をかけて(オーバーすることも多かった)、スタッフ渾身のお薦めワインたちを、心ゆくまで堪能し、そのバックグラウンドとなる基礎知識の講義と合わせて、ワイワイと楽しめるのが素晴らしかった。そして僕の、ワイン友達ができた最初の瞬間でもあった。
ワインは、皆さんもご存じの通り、名前やラベルだけのブランド品ではない。歴史、地理、文化、人間、自然、料理、作法、味わい方、そしておもてなしの心など、様々な要素がつまっている人類の生み出した素晴らしい飲み物だと思う。そういう意味では、僕にとって、エノテカ二子玉川店は、単なるショップではなく「文化の発信地」としての位置づけがあった。
まずは基礎教室に通い、ステップアップ教室に通い、ワインサロンに通い、週末テイスティングに通い、そして行く教室がなくなってしまったかなと思っていた頃に、ソムリエ呼称資格受験対策講座がはじまった。2005年の話。当時、エノテカにはワインアドバイザーとソムリエの2人がいて、彼らが交代しながら講義をしてくれた。会費は1回3,150円(当時)と、格安だった。ワインエキスパートの資格を取るつもりはなかったのだけれど、より深くワインを知りたいと思い、月に2回のこの講座に通った。毎回、教本の要点を教えてもらい、美味しいワインでテイスティング。最終的な受講生は6人になったけれど、その6人の全員がワインエキスパートに合格をした。僕のワイン人生にとっても、転機となる出来事だったと思う。当時の山本ワインアドバイザー(店長)と、安藤ソムリエには、いくら感謝しても感謝しきれない。
その後は、エノテカのバースペースを利用して、「エキスパートの会」を毎月開催して、様々なテーマでワインの研究を行ってきた。そう、バースペースは、ワイン教室や、テイスティングやバー利用だけでなく、ワイン会も開けるような多目的な場所だ。
そんなワイン教室が、今も続いている。会費は1回3,675円。単発での受講もできるので、忙しい人でも大丈夫。
僕もしばらくの間、仕事が忙しかったこともありご無沙汰をしてしまっていたのだけれど、最近、また通い始めた。とても親切で優秀な先生の元、週末の午後に行われている。
Domaine DROUHIN-LAROZE の BONNES MARES 2006。深みのある素晴らしいワイン。時に、リーデルのブルゴーニュグラスを出して、このようなテイスティングが行われることもある。
人数にもよるけれど、だいたい、毎回4~6種類くらいのワインがサーヴィスされる。
教室と言っても堅苦しいモノではなく、初心者から上級者まで幅広く対応している点が素晴らしいと思う。そして、出てくるワインが、すべて美味しい。きっと、先生は、何を出そうか予算の範囲内で一所懸命がんばって選んでくれたのだろうな、と思うと、その気持ちが嬉しい。
先週のブルゴーニュのコート・ド・ボーヌ(ブルゴーニュ)の教室では、自然環境や畑についての概要を聞いた後に、北から、ALOXE-CORTON 2007、Volnay 1er Cru Les Pitures 2006、とエレガントな赤をいただいた後に、白眉である Chassagne-Montrachet 1er Cru Abbaye de Morgeot 2006、Merusault-Charmes 1er Cru 2004 をいただいた。「難しいことよりも、楽しみましょう」と先生が言っていたのだけれど、単なる飲み会との違いは、きちんと評価をして、テイスティングノートもつける(人によるけれど(笑))ところだと思う。先生による香りの表現も的確で、とても勉強になる。でも、「ウルルン滞在記」みたいな旅行話もでて、おもしろい。
今回の中でのお気に入りは、マトロのムルソー・シャルムが好きな男性組と、オリヴィエ・ルフレーヴのシャサーニュ=モンラッシェ1級アベイエ・デ・モルジョが好きな女性組に分かれたように思う。僕の好みは、ルフレーヴのシャサーニュだった。
2006 Chassagne-Montrachet 1er Cru Abbaye de Morgeot Olivier Leflaive
これだけテイスティングノートを引っ張り出してきてみると、、、
外観は緑色がかった明るいレモンイエロー、輝きがあり透明。若々しい。粘性が強い。香りは、ヴァニラや木樽のニュアンス、クリスピーな印象、アーモンドやナッツ、かんきつ類、白桃の果実味がエレガント。ミネラルや石灰、磯の香りも少しある。味わいは、酸はしっかり目でふくよかで、がっしりとしたミネラルが豊か、余韻が10秒以上と長い。全体に、力強さを感じる。ミネラルがしっかりとしており、果実味と酸のバランスもよく、リッチで味わい深いシャサーニュ・モンラッシェ。美味しい。
たぶん、講座がこんなに破格なのは、講義がボランティアベースだからではないかと思う。売価のワイン代を生徒が折半しているようなものだから、とても安く受講できるのは有り難い。
さてワイン教室ではなく、ここはショップでもあるから、教室の後にワインを買うことができる。今なら、受講生は教室のある日は全品5%OFFで買えるので、とてもお得だ。参加しない手はない。こんなにお得でいいのだろうか、大丈夫だろうか、と思ってしまうくらい。
その日に供出されたワインをその場で買うこともできるし、先生が似たような味わいでデイリーワインなら、、とお勧めしてくれることもある。
今回のワインをベースに、世界中から、シャルドネにフォーカスを当てたお勧めワインを紹介してもらった。1本1000円台からあるから、とても買いやすい。僕は、Vin de Pays d’Oc の Gérard Bertrand が作る DOMAINE de L’AIGLE のシャルドネを買ったけれど、これはとても美味しかった。C.P. が相当に高い。
さて、教室も終わって一段落したところで、さらにワインの週末テイスティング。今週は、コルトン・シャルルマーニュの特集だった。
Bonneau du Martray の Corton-Charlemagne の垂直
1994年と2007年のコルトン・シャルルマーニュを大振りのグラスで楽しめる。
熟成してこそのコルトン・シャルルマーニュ。同じブルゴーニュでも、ムルソーやシャサーニュとはまた違ったキャラクターなのがおもしろい。1994 は特に飲み頃で美味しい。
さらに、最近始まった企画で、「ブラインド・テイスティング大会」というテイスティングが月1回ある。
参加費525円で、4杯のグラスを味わい、その品種をあてるという楽しいクイズだ。
ブライドというと難しいと思われる方もいらっしゃるかもしれないけれど、実際にはヒントが紙に書かれていたりして、全くの手探りというわけではない(そういうブラインドも別なケースではあるけれど)。
この日の4種類は、
・スペインのカベルネ・ソーヴィニヨン
・アルゼンチンのサンジョヴェーゼ
・チリのメルロ
・チリのピノ・ノワール
だった。店長が、「簡単ですよ」というので、簡単だと思って色と味だけ見て、30秒で答えを出したら惨敗。ニューワールドが若干苦手というのもあるけれど、これは悔しかった~
で翌日、リベンジ。前日のは記憶に残っていなかったのだけれど、心を入れ替えて、きっちりテイスティングノートをつけて、それをもとに品種の推定を行ってみた。
その結果、、、
ブラインドテイスティング大会で全問正解するともらえるチケット
となり、面目躍如かな・・まぁ、まぐれだと思うけれど。テイスティングノートをつけることの大切さを、感じたイベントだった。3月も、無料で参加できるという太っ腹な企画。さらに週末テイスティングも10%OFFとは、がんばってテイスティングした甲斐があったかも。
そんないろいろなことがある楽しい、エノテカ二子玉川店。今後のレッスンの予定は、以下のようになっているようなので、興味のある方は、ぜひご一緒しましょう!優しい先生が、懇切丁寧に、美味しいワインを教えてくれます。場所は、マロニエコートの先で、ABCクッキングスクールの向かいです。
「ワインの基礎編」
2010/05/15 14:00~ ワインの基礎知識
(赤・白・ロゼ・スパークリングの違い、葡萄品種の種類と特徴)
2010/05/22 14:00~ フランスワインを知るPart 1
(ワイン法、ボルドー地方、ロワール地方のワインについて)
2010/06/05 14:00~ フランスワインを知る Part 2
(ブルゴーニュ地方、コート・デュ・ローヌ地方のワイン)
2010/06/19 14:00~ イタリアワインを知る
(イタリアのワイン法、多様な葡萄品種と各州の特色)
2010/07/03 14:00~ 注目のニューワールド
(高品質で低価格の秘密、主な産地の特徴など)
2010/07/10 14:00~ 美味しいワインの選び方
(ラベルの読み方、お店で選ぶときのポイント、自宅で美味しく楽しむこつなど)
「フランスワイン編」
2010/05/16 14:00~ コート・デュ・ローヌ
(知る人ぞ知る赤ワインの名産地!北部、南部の特徴)
2010/05/23 14:00~ シャンパーニュ
(シャンパーニュの基本、産地や製法による違いを知る)
2010/06/06 14:00~ ブルゴーニュ Part 1
(ブルゴーニュの基本、コート・ド・ニュイについて)
2010/6/20 14:00~ ブルゴーニュ Part 2
(コート・ド・ボーヌについて、おすすめ生産者)
2010/07/04 14:00~ ボルドー Part 1
(左岸地区のワイン、産地の特徴とメドック格付けシャトーを知る)
2010/07/11 14:00~ ボルドー Part 2
(右岸地区のワイン、ポムロール・サンテミリオン、2大地区を知る)
問い合わせは、
ワインショップ・エノテカ 玉川高島屋S・C店
TEL 03-5717-3334 FAX 03-5717-3335
へどうぞ。定員があるので(MAX 16名)、電話やFAXで予約をすると確実です。
より大きな地図で DAYS of WINE and ROSES を表示
こうちゃんさま、nice!をありがとうございます。
いつも素晴らしい写真に心を打たれています。
akiponさん、nice!をありがとうございます。
こういう楽しいワイン教室もありますので、機会があったら
ぜひ参加されてみてはいかがでしょうか?
世界が広がりますよ!
by YUTAKA (2010-03-06 18:28)
kazutokuさん、nice!をありがとうございます。
artfuldodgerさん、nice!をありがとうございます。
やっと、CDが届きました!これから、じっくり聴いてみます。
SORIさん、nice!をありがとうございます。
sungenさん、nice!をありがとうございます。
HALさん、nice!をありがとうございます。
REIさん、nice!をありがとうございます。
シチリアは、今も暖かいのでしょうね。いいなぁ。
by YUTAKA (2010-03-10 12:20)