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自由が丘のマリークレール祭り [雑記]

わが家のありす(フラット・コーテッド・レトリバー・♀)の精密検査のために、自由が丘の近くにある、とある病院に行ってきた。ありすの病気は、かなり複雑なもので、日本有数の大学病院の名医でも、その原因を何年もつきとめることができなかったものだ。しかし、歩行の問題は徐々に進んでいて、精密に検査をする必要が感じられたので、かかりつけ医の紹介で、これもまた日本有数の大学病院の名医がたまたま自由が丘に来ているこの日に朝から検査に行くことになった。

検査は、まる一日かかるので、パートナーの提案で自由が丘を散策することにした。ちょうど、マリークレール祭りをやっていると聞いていたし、久しぶりの自由が丘だ。

僕が住んでいる二子玉川や用賀とは違って、自由が丘は小さな雑貨屋さんや商店がひしめいていて、とても活気がある。二子玉川は、日本初のショッピングセンター(玉川高島屋SC)が1969年に出来て、それ以来、このSCを中心として発展をしてきたのだけれど、正直に言って商店街にはあまり元気がない。現在も、東側の大型SC「二子玉川RISE」の開発が活発だ。逆に大型店舗の少ない自由が丘は、たぶん商店会の皆さんの力などもあって、多様性のあるお店がたくさんあって、一日歩いても飽きることがない。疲れたら、とても素敵なカフェもある。家を建てたばかりの頃は、カントリー雑貨などを買いによく通ったのを思い出した。わが家は、南仏風の様式で設計して建てたから、自由が丘の雑貨がよく似合うからだ。

それはともかく、この日も、自由が丘はとても活気にあふれていた。

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でも、渋谷の混雑とは違って、なにかワクワクするものを感じる。渋谷はイライラするのだけれど、不思議だ。街全体におしゃれな雰囲気がただよっているのだけれど、何かのオーラに守られているのだろうか。

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ワインエキスパート仲間のホームパーティ [雑記]

ワイン仲間のホームパーティがあってパートナーと参加をしてきた。今日の主催は、ワインエキスパートのNさん。もともとは、みなエノテカで知り合った仲間なのだけれど、1人1本持ち寄りで、ご近所のNさん宅へ。

1.これからパーティが始まる.JPG

とても瀟洒なお宅で、ダックスフントのエンジェルちゃんも愛らしい。わが家のありす(フラットコーテッドレトリバー)は大きすぎるので(やんちゃすぎるので!)お留守番。ロンドンに駐在経験のあるNさんは旦那さんの影響でワインにめざめたらしい。同じくロンドン駐在経験のあるAさんご夫妻を含めて、5家族が集まって9名のパーティとなった。NさんとAさんの奥様同士は、ご幼少の頃からの同級生。素敵なお付き合いだなと思った。

2.ワインの一部.JPG

ワインはみんなで楽しむのが一番ということで、それぞれ持ち寄ったワインも多種多様。ロンドン帰りのAさんは、現地で購入してハンドキャリーで持ち帰った 1982 ヴィンテージの Chateau Leoville Barton など貴重な古酒を持ってきてくださったり、男性のNさんは Napa のマグナム、わが家はイタリアの TAURASI など、いろいろ。Nさんがボルドー好きということで、自然とその傾向になったと思う。


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クリスティーズのワイン会 [雑記]

先日、ニューヨークのクリスティーズ(Christie's NY)のワイン・スペシャリスト渡邊順子氏を招いての、プライヴェートなワイン会&レクチャーが青山倶楽部で行われ、パートナーと参加をしてきた。渡邊氏は、あのクリスティーズ唯一の日本人だ。


1.青山倶楽部エントランス.JPG

どのような基準で選ばれたメンバーなのかは分からなかったけれど、この幸運なワイン会に招待をされたのは 10 名だった。中には Château Le Pin の垂直や「クロ・パラントゥはよく飲んでいます」などという猛者もいて・・・紳士と淑女ばかりだったけれど。

2.パーティの華.JPG

パーティは、少人数とはいえ交流を深められるようにと、立食で行われた。パーティの華は女性だけれど、赤い薔薇も美しい。



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最後の晩餐@ザ・ジョージアンクラブ [雑記]

ヨーロッパに実存するような本格的なメゾンとも言うべきレストラン、ザ・ジョージアンクラブの最後の晩餐に行ってきた。

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この英国ジョージア王朝様式で統一されたレストランについては、ずいぶんと長いこと行こうか迷ったものだった。本当に長い年月が過ぎてしまった。立派な建築や内装、絵画、本物のカトラリー、そしてシャンデリアがありながらも落ち着いた照明など、まさにヨーロッパで経験してきた一流のレストランそのものの佇まいを持っているレストラン。しかし、雰囲気だけではないかという危惧を持っていたからだ。ウェディング用のレストランという印象があり、そのお料理やワインについて、期待をしていなかったのかもしれない。がっかりしたらどうしよう、という気持ちがあったことも正直に書いておく。

ところが、昨年末に、僕が株主であるとあるレストランからのIR情報で、このザ・ジョージアンクラブが3月に閉店になることを知った。毎年この季節は仕事で忙しいのだけれど、ミシュランの星を取ったことなどとは関係なく、その本格的と言われる非日常空間を体験したいと思って、1ヶ月前に予約を入れた。2月には、ペトリュスの会など行事もあったのだけれど、とても対応できる余裕はなかったので、予約は閉店まで3日前の3月4日を選んだ。

ザ・ジョージアンクラブは、オーナーの吉村氏の夢のかたまりのようなもの。しかし、その夢は限りなく本物に近いものであり、紳士淑女の集まるディレッタントのマナーハウスのような感じだった。


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ワインエキスパートの会@エノテカ [雑記]

今晩は、ワインエキスパートの会@エノテカへ。2005年から続いているこの会も、既に3年目に突入と思うと感慨深い。ソムリエばかり集まる勉強会はあるけれど、日本ソムリエ協会公認のワインエキスパートばかり集まる会は珍しいのではないかと思う。

エノテカ・玉川高島屋SC店の長瀬店長の顔合わせを兼ねた新年会でもあった。長瀬店長セレクションのワインの数々を、最初はブラインドで、後からはオープンで楽しんだ。長瀬店長の、お人柄が感じられるとても楽しい会だった。

共通することは、みんなワインが好きだということ。ただ、飲めればいいというだけでなく、より深く知りたいと思っている人が集まってくれたと思う。

長瀬店長が準備中に、10年来使ってきた思い入れのあるコークスクリュー(ソムリエナイフ)のシャフトを折ってしまったとのことで、最初ちょっと落ち込んでいたのだけれど、みんなで「それは、そのコークスクリューが悪い運を引き受けてくれたのだから、次からはいいことがあるよ」とか、「新しい年に、心機一転、新しい出発をしろと言っているんだよ」などと言って慰めた。慰めたというか、実際、そうだとは思う。店長が学生のワインバーでのアルバイト時代から使ってきたコークスクリュー。きっと、いろいろな思い出が詰まった逸品だったに違いない。ヘンケルの何の変哲もない質素なコークスクリューだけれど(失礼)、何千本ものワインを開け、多くの人を祝福してきたのだろう。でも、そろそろ次のことを考える時期なのかもしれないなと思った。長瀬店長に幸あれ・・・(写真は、僕のコークスクリュー。これも10年前にパートナーからプレゼントしてもらったもので、数千本のワインを開けてくれた。)

集まれたメンバーは8名だったけれど、店長の好意や、参加者の差し入れもあって、なかなか豪華な内容だったと思う。フランス帰りのメンバーからの差し入れの美味しいサラミや、パテ、カプレーゼ、ペンネ・アラビアータなど、おつまみもなかなか美味しい。最初は、Blanc de Blancs と Blancs de Noir の比較テイスティングなどをしながら、うなりながら始まったのだけれど、最後は和気藹々と。

ワインは、こうして新しい人と人をつないでいくことが出来るんだな、と改めて思った夜だった。まさに「話飲」「和飲」「輪飲」と、故・古賀守さんがおっしゃっていた通りだと思った。

今日、サーヴされたワインは以下の通り。

・André Robert Cuvée de Réserve BRUT GRAND CRU BLANC DE BLANCS
・PAUL DÉTHUNE BRUT GRAND CRU BLANC DE NOIR
・TAILLEVANT (DOMAINE VIOLOT GUILLEMARD) / POMMARD 2004
・Poggio di Sotto / ROSSO DI MONTALCINO 2004
・CHATEAU MAUCAILLOU / MOULIS 1993
・CHATEAU HAUT-BAILLY / PESSAC-LÉOGNAN 2004

個人的には、PAUL DÉTHUNE の BLANC DE NOIR に惹かれたけれど、CHATAU MAUCAILLOU の熟成感も良かったし、Poggio di Sotto の ROSSO DI MONTALCINO の果実味のしっかりしたストラクチャーも好みだった。CHATAU HAUT-BAILLY は 2004 と若く、デキャンタージュをしたのだけれど、まだ樽香が強い感じがした。ポテンシャルはある。

意外と、気兼ねなくワイン用語を使える場面は少ないので、貴重な会だと思う。今後も、是非とも盛り上げて行きたい。


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1月7日の小さな幸せ [雑記]

1月7日は、七草がゆの日。パートナーが、「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ」をそれぞれ集めてくれて、七草がゆを炊いてくれた。ふんわりとした食感に、野菜の風味、ほのかな塩味が優しくて美味しかった。

ふと、テーブルの上にあるお正月用のフラワーアレンジメントを見たら、ずっとつぼみだった梅が咲いていた。何とも、おめでたい感じ。

さらに、9時55分からフジテレビの「はぴフル」という番組を見たら、ワルン・ロティ店主の大和田聡子さんが大特集されていた。「夢を実現した女性」として。密着取材とは聞いていたけれど、20分くらい放送され、かなり大きく取り上げられていてびっくり。

農学者のお父様が10年かけて育種した「こゆき」こむぎと、それを受け継いでパンを作る大和田さんの親子の歴史の物語、そして温かく見守る家族の物語には、ついほろりとしてしまった。ワルン・ロティのパンには、手作りの温かさがある。国産の小麦は数少なく、レシピも西洋の小麦とは全く異なるので、パンを焼くのも大変なのだけれど、その壁を乗り越え、さらに小麦以外に使っている食材にも妥協を一切しない大和田さんの姿勢が、よく描かれていた。

バターも卵も使わず、自家製の天然酵母で発酵させた、しっかりとした食感のワルン・ロティのパンたち。ワインにもぴったりで、毎週、買いに行っているのだけれど、番組に登場後、注文が殺到しているらしい。

残念なことに、こゆきの畑を減反していると番組でも取り上げていたのだけれど(この5年で半減。このままでは絶滅してしまいそう)、僕はこの味が好きだし、長くずっと食べ続けたいと思っている。幸せな気持ちになれるパンは、世の中にそんなにないのだから・・・

さて、そんなハッピーな番組を見て、仕事をした後にフランス語教室に向かった。1月6日がエピファニー(公現祭)だという話は前回書いたけれど、僕はガレット・デ・ロワ(王様のガレット; Galette des Rois)は買わなかった。それは去年の教訓で、月曜日のフランス語教室で食べられると思っていたから!

予感は当たって、教室の後のサロンで、ガレット・デ・ロワをみんなで味わうことができた。今年は、他の教室の生徒さんで、富ヶ谷でパティシエをしている方からの差し入れだった。サクサクとした味わいと、上品な甘み、香ばしい香りを味わった。出来たての、とても美味しいガレットだ。

そして、切り分けたガレット(直径30cmくらいのホールを8分割くらい)の中に、1つだけ、フェーヴ(fève; もとの意味は"そら豆")と呼ばれる陶器でできた人形が入っている。そのガレットを引き当てた人は、その日1日王様または女王様になることができ、そのメンバーの中の好きな人とキスする権利もあるとか!?さらに、その幸せは1年間続くとも言われている。

ゆっくりガレットを味わっていたので、僕が最後の方になってしまったのだけれど、その最後の一切れを噛もうとしたときにカチりと歯に当たるものが!そうして僕は、王様になることができた。もちろん、金色の王冠もかぶりましたとも!気がつかないで、そのままかぶって帰るところだったけれど・・これも、縁起がよくて嬉しい出来事だった。

僕のもとに来たフェーヴは、何かの鳥みたいだけれど、よく分からなかった。一緒にいた同級生は、昨日食べたときにニューヨークのタクシーのフェーヴが入っていたと言っていた。これをコレクションしている人もいるらしい。とりあえず、お守りみたいにイタリア製のカップボードに飾ってみた。

そんな1月7日。今年も、いいことがあるといいなぁ。


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自転車でちょっと遠出 [雑記]

エノテカのおみくじテイスティングは、今年は大吉が Chateau Margaux(シャトー・マルゴー)だったけれど、僕がひいたのは小吉だったので、HERVY QUENARDEL BRUT RESERVE(エルヴィ・ケナルデル)というシャンパンだった。それでも、シャンパンはおめでたいからいいかな。

さて、お正月三が日はあっという間に過ぎ去った。初詣や福袋などで歩き回ったものの、体重が年末と比較して2kgも増えていることに気がついた。あれだけ食べれば、当然と言えるかも・・

で、今日は予定がなかったので、自転車の試運転にちょっと遠出をしてみた。まずはブレーキの具合やサスペンションなどを調整。いじるところの多い自転車は面白い。整備が終わったら、二子玉川の河川敷から、どこまで行けるかなと、多摩川沿いに道を下ってみた。天気も素晴らしくよく、心地よい風に吹かれながら走っていたら、所々で子供たちが凧揚げで遊んでいるのが見えた。気がついたら田園調布についていた。意外と近い。しかし、新しい自転車に慣れていないせいかおしりが痛くなった。

田園調布には、パートナーがいつも食べたいと言っていた Esprit de BIGOT(ビゴのお店)があって、ヴィエノワズリー(デニッシュ)だけでなく、パン・ド・カンパーニュなどのしっかりしたパンやサンドイッチもある。贔屓のワルン・ロティと比較するつもりもないのだけれど、パン・オ・ルヴァン(天然酵母のパン)などを含めて、15種類ほどを買い込んでみた。ちょうど、明日がキリスト教のエピファニー、つまり公現祭にあたるので、ガレット・デ・ロワも売っていた。ちょうど1年前に、フランス語教室でみんなで食べたことを思い出した。1年が経つのは早い。

田園調布の BIGOT は、2Fがカフェになっていて、BIGOT のパンやケーキやランチなどが食べられるようになっている。ついでなので、寄ってみることにした。ちょっとクールダウンをしたかったし。サンプルでケーキやパンを持ってきてくれて、それを選んでセットにできるのだけれど、つい、ガトーショコラを選んでしまった。これで、行きの自転車の運動分はチャラかな・・・まぁ、いいや。

そして、夕陽を見ながら帰路についた。環状八号線を使うと、20分ほどで家についてしまった。道が広いのでスピードを出しやすいからだけれど、やっぱり多摩川沿いの気持ちのよい道に惹かれる。寄り道をしていたから、トータルで 20km ほど走ったようだけれど。 高校時代は毎日通学のためこの程度は走っていたので、まだまだ走れそうだ。

明日も何もないはずなので、今度は表参道まで走ってみようかとか、色々楽しみが増えたみたい。体全体で風や景色を感じられて、やっぱり自転車は楽しい。


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お正月もワイン [雑記]

明けまして、おめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

さて、年末ギリギリまでワイン生活だったのだけれど、「お正月くらいは日本酒で」ということで、静岡の土井酒造の作る縁起のよい「開運」の大吟醸、コンクール金賞受賞作「祝い酒」を開けることにした。「開運」には色々なバリエーションがあるけれど、コンクール用は初めて。中取りであるだけでなく、通常の大吟醸とは、酵母の構成を変えてあるらしい。ちょっとしたレアもの。

お節料理やお雑煮には、このエレガントでフルーティな香りの大吟醸がぴったりだけれど、僕的には、試してみたいもう一つのマリアージュがあった。

それは、貴腐の入った半甘口のロゼワイン。お気に入りの、La Ferme de la Sansonniere が作る ROSE D'ANJOU をセレクトした。今は、AOC ANJOU を抜けて、ROSE D'UN JOUR(「ある日のロゼ」という意味)というテーブルワインのカテゴリでリリースされているけれど、この 2001 年は ANJOU の認可に従っていた。個人的には ROSE D'UN JOUR になって、AOC の規制を撤廃してから、さらに美味しくなったと思うけれど、この 2001 年も蜂蜜のような上品な甘みとフルーティな香り、骨格を支える酸味とバランスのよい出来だと思う。自然派のワインなので旨みもある。そして、何よりロゼという色合いが、お正月を華やかに盛り上げる。

この貴腐の味わいが、お節料理の上品な甘さとマッチすると年末にワルン・ロティの店主大和田聡子さんと話をした。実際に試してみたけれど、たとえば黒豆、田作り、鰆の柚庵焼、海老旨煮、鮎甘露煮、金柑蜜煮、伊達巻玉子、栗甘露煮、龍皮巻、鰊昆布巻、、、などなど、数々のお料理がこのワインと相乗効果を上げていた。実に美味しい。日本酒よりも個人的にはロゼの方が好みだった。紅白なますのような場合は、必ずしもマッチするわけではないけれど、お料理のじゃまをすることもない。

昨年は、シャンパンの CRISTAL 1999 と合わせてみたけれど、それはそれで美味だった。しかし、上品な Sansonniere の ROSE D'UN JOUR や、きっと上質な貴腐ワインなども、お節によく合うのではないかという確信を得た。さすがワルン・ロティのソムリエール、大和田さん(彼女は、7日の 9:55~のフジテレビの番組にも出演するらしい)。

結局、「和」のお正月でもワインを探求することになったけれど、初詣に行ったり(氏神様の瀬田玉川神社や、玉川大師も大賑わいだった)、夜はお雑煮と恒例のタラバガニ、といった感じで、まったりと過ごしている。今日は、ありすの散歩に遠出をしてみた。お天気もよく、のんびりとした時間が流れる。

BGM は、お正月とは関係なく、akiko の "Little Miss Jazz & Jive Goes Around The World" や、The Real Group の "Live at Stock Holm" などいつもの調子だけれど。また元旦の夜には、なぜかパートナーがオペラ "LA TRAVIATA" 『椿姫』が観たいというので、コロラトゥーラの女王エディタ・グルベローヴァがヴィオレッタを演ずるフェニーチェ歌劇場の DVD を上映した。「乾杯の歌」なんかもあるから盛り上がっていいのだけれど、エンディングはやはり悲しい。

さて、年の瀬に、友達に連れて行ってもらった京料理 八平の美味しさが忘れられず、やっぱり和はいいなぁと思いつつ、今年もやはりワインからは離れられなさそうな予感。明日は、エノテカの福袋と「おみくじテイスティング」(おみくじで大吉が出ると、ラフィットなど高級酒を飲むことができる)を楽しみに行こう!

皆様、よいお正月を。ちなみに、引き続き 12 月分の blog を更新中です。


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さようなら DIJON [雑記]

二子玉川に、フレンチテイストでワインの充実した串揚げ屋さんがあった。その名前は、DIJON。特別なフレッシュな油を使って、様々な食材を繊細に味付け、世界中の塩やスパイス、薬味などでいただく。カウンターがメインのお店なので、1人でも気軽に立ち寄り、ワインとおつまみをいただくといったワイン・バー的な利用もできるレストランだった。ワインのセレクションも、僕から見ても趣味の良いものだった。お店の良さは、ワインリストで分かる。

その DIJON は、その懐の深さとは裏腹に、なかなか一般の方の理解を得ることができずに、1年前にイタリアンへと業態の変更を行った。パートナーと僕は、その両方のお店に通い続けたのだけれど、この界隈で気軽にワインを楽しめるお店は他になかったので、当然とも思える。そして1年。イタリアンに業態変更をしたものの、立地条件やファミリー向けではないということもあり、惜しまれつつ DIJON の最後の日が来てしまった。とても残念な気持ちながらも、素敵なお店を作ってくれたスタッフの皆さんへのねぎらいと新しい旅立ちの激励を兼ねて、最終日に行った。

半地下のエントランスが、われわれを DIJON の世界へと誘う・・・

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ランチの豪華なワイン [雑記]

近所のエノテカで、イタリアワインのテイスティングとランチ。

新しい長瀬店長も詳しくて、楽しい歓談を交えつつセミナーも。

4種のブラインドテイスティングは、まぐれで、これまで3戦全勝で賞品ゲット!

楽しいエノテカの午後を満喫中。

今日、テイスティングできたワインは以下の通り。

・NV FRANCIACORTA CUVEE BRUT / BELLAVISTA
・2001 FRANCIACORTA "PAS OPERE" / BELLAVISTA
・2004 CONVENTO ANNUNCIATA / BELLAVISTA
・2004 CAPO MARTINO / JERMANN
・2006 TRAMINER AROMATICO / JERMANN
・2004 IL BORRO / IL BORRO
・2003 FONTALLORO / FELSINA
・2004 ROSSO DI MONTALCINO / POGGIO DI SOTTO
・1999 SOLARE / CAPANNELLE
・2004 LE PERGOLE TORTE / MONTEVERTINE
・2004 CHIANTI CLASSICO / CASTELLO DI AMA
・2004 LAPPARITA / CASTELLO DI AMA
・2004 SASSICAIA / TENUTA SAN GUIDO
・2004 SUOLO / ARGIANO
・1998 BRUNELLO DI MONTALCINO / CASE BASSE DI SOLDERA

プラス、ブラインドで出た4種類。

・2004 GUIDALBERTO / TENUTA SAN GUIDO
・2003 MAESTRO RARO / FELSINA
・1999 SOLARE / CAPANNELLE
・2003 BARRUA / AGRICOLA PUNICA


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いい夫婦の日 [雑記]

11/22 は語呂合わせで、「いい夫婦」の日らしい。ほとんど毎日が、何かの語呂になっているのではないかと思うけれど、それを口実にレストランに行く毎日(!?)。

さて、今年はミシュラン星獲得おめでとうということで、馴染みのリストランテ代官山 ASO Celeste へ。実際には Celeste は星は取っていないけれど、本店とは共通項が多く、また高階シェフのチャレンジも興味深いのでよく通っている。案の定、総支配人を含めてスタッフの皆さんは大喜びの状態だった。当日発売になったミシュランガイドを手にしてソムリエとも盛り上がった。

今日は、この日記にもよく登場する結婚記念年である 1998 の Barolo Riserva を楽しんだ。トスカーナの Brunello di Montalcino とピエモンテの Barolo はイタリアの2大ワイン。

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『ミシュランガイド東京2008』発売 [雑記]

既に手にされた方もたくさんいると思うけれど、ミシュランガイド東京2008についてざっと目を通した感想を。

・東京は世界一の美食の都
まず第一に、このことは素直に喜びたいと思う。世界では随分前から日本食が定着をしてきているし、何より日本人は海外のものも柔軟に取り入れ、工夫を加え、それを繊細な自分の技にすることに長けている。その「ものづくり」みたいな観点で、東京の料理も評価されたのではないかと思う。実際、世界を旅行して、東京ほどバラエティーに飛んだ(ある意味カオス?)レベルの高い料理を楽しめる都市はないと常々思ってきたから、嬉しかった。

・表紙がハードカバーではない
ミシュランというと、あのハードカバーが印象的なのだけれど、東京版はソフトカバーだった。もしかしたら、最近はソフトカバーになったのかもしれないけれど。

・見開き2ページにつき1つのお店を紹介している
ミシュランというと、辞書のように細かな字とアイコンで、1つのお店を数行で紹介している・・というイメージ。しかし、この本では1つのお店を見開き2ページで丁寧に解説をしている。左側の1ページは写真、右側がアイコンや解説文。字が大きい。一般のレストランガイドのような体裁になっている。

・すべてのお店に☆がついている
これは既報の通り。逆に言うと、収録数が少ない。23区が網羅されていない。とくに、グルマンマークのお店はリーズナブルで美味しい指標として使っていたのだけれど、それは掲載されていない。

・小鳥がいない
いつも目印にしている、小鳥がいない。

・誤植がある
これも既報の通り。順次直されていくと思う。

・時間不足?
掲載数の少なさや、情報量の少なさ、誤植などを見ると、今回は年末までに間に合わせるために、時間不足だったような気がする。1年半をかけて調査したらしいけれど、少し焦っている印象を受けた。

・グランメゾンは大打撃?
いわゆる大御所といわれるグランメゾンはあまり紹介をされていない。もともと、ミシュランには新進気鋭のがんばっているお店を応援する傾向があるので、そのためかもしれない。でも、アピシウスのSさんやオテル・ドゥ・ミクニさんは動揺していたと友達から話を聞いた。
逆に、自分としては予約が取りづらい状況にならないし、よりいっそう研鑽してくれると思うので、有り難いけれど・・。

・NHKのニュースでも取り上げられ
ハリーポッターや芥川賞や直木賞以外で、1冊の本がNHKのニュースをはじめ、ワイドショーなどを含めて多くのテレビ番組や新聞・雑誌で取り上げられるのは珍しい。メディア戦略は成功しているかと思う。

・ひらまつは6つ星
ひらまつグループおよびひらまつの運営しているレストランが、パリのひらまつを合わせて合計6つ星になっているのに気がついた。系列の ASO が日本最高のリストランテ(2つ星だけれど)になるとは思いもよらなかったけれど、スタッフや総支配人はみんなとても喜んでいた。ぜひとも、アラン・デュカスを乗り越えてほしい(笑)。

・評価の仕方についての小さなブックレットがついてくる
ミシュランガイドの歴史や、調査員がどのように調査したのか、簡単なブックレットがついてくる。「毎年、調査員のスケジュールには匿名でレストランを訪問する240食の調査、匿名でホテルに130泊宿泊する調査、また突然訪問し、身元を明かして厨房などを詳しく調査する800回分の訪問が含まれています。さらに調査員は、1,100件を超えるレポートを提出し、ヨーロッパを3万キロ以上旅しているのです。」とのこと。ぜったいにやりたくない仕事だと思った(笑)。

日本料理店を中心に自分の知らないお店が載っていたので、参考にはなる気がする。ともあれ、載っていたお店にはエールを送りたいけれど、載っていないお店にもエールを送りたいと思う。

朝日新聞には、掲載が決まった段階で写真撮影を断った料亭のお話が書いてあって、「従業員のやる気のためにも許可をすればよかった」とちょっと後悔している店主の様子が載っていた。これほどまでに影響が大きいとは思わなかったのかもしれない。

それにしてもメディアの力をまざまざと見せつけられた気がする。 ミシュラン自体も、徐々に質が向上していくことに期待したい。

最初の写真は、ミシュランガイドと東京版発売記念のノベルティなど。ミシュランガイド東京は、近所の紀伊國屋書店では即日完売だった。


MICHELIN GUIDE東京 2008 (2008)


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『ガリレオ』について [雑記]

高校時代のクラス会で、特殊な議論があった。それは「完全犯罪の殺人は可能か?」というものだった。もちろん、「愛国心とは何か?」とか一般的なディベートも含めて毎週あったのだけれど、完全犯罪の殺人については特に記憶に残っている。

その回で、同級生の友達の1人がこう言った。「ショック・ウェーヴを、人目につかない少し離れた所から、ターゲットの人の心臓に目がけて発射することで、心臓発作を起こさせることができる。これなら原因は分からないし、完全犯罪は可能ではないか。」と。

僕は、正直に言えば、超音波を利用したこの方法にかなり感心をしたのを覚えている。その後、彼は有名国立大学の医学部に進み、それから、僕の卒業した、いわゆる最高学府と言われる大学の医学部に現在も勤務している。それは、ここだけの話。ちなみに僕の担当教官は、後にノーベル物理学賞を受賞した。チューターは、文部大臣になったけれど・・・(選挙をテレビで観てびっくり)。

さて、今日、パートナーが録画をしていた『ガリレオ』というドラマを観たのだけれど、全く同じような設定で驚いた。というか、最初の10分で理屈が分かってしまった。それが空気を媒介とするか、水を媒介とするかだけの違いはあったものの。

『ガリレオ』はパートナーが気に入り、実は何度か観ている。その全ての回で、事件の鍵を早期に当てていたので、少しはパートナーも僕を見直してくれたかと思うけれど、理系の人間にとっては割と易しい謎解きのように思えた。分かりやすい理屈だ。福山雅治はかっこいいと思うし、変人と言われるのには同感もするのだけれど。

少し前に『博士の愛した数式』という小説が流行し、映画化もされた。小川洋子の原作も、そして寺尾聰主演の映画も観たのだけれど、これはこれで面白かった。きっと、藤原正彦先生のお話が良かったのではないかと思う。藤原先生も大学の先輩で、在学中からお名前はお聞きしていた。「品格」については何とも言えないのだけれど・・・

裏舞台を知っている元理系としては、若干物足りなさもあるのだけれど、でもその深層にある深い悩みにまで突っ込んでしまうと面白みも少なくなってしまうだろうから、初等の数論や物理学をテーマとして、多くの人々に関心を持ってもらうことはいいのだろうと思う。思えば僕も、カール・セイガンの『コスモス』という番組を中学生の頃に観てから、宇宙論の世界にのめり込んだ少年だったのだから。

セレブとか、バリューとか、お金をいかに稼ぐか、みたいな現実的な番組よりは格段に面白いと思うけれど、実際の所、やっぱり役者(福山雅治)によるところも多いのかな、とも思う。それはそれでいいとは思う。望むらくは、それで数学や物理学へ興味を持って進んでくれる少年少女たちが増えてくれることを祈るばかりだ。僕は、それで理系に進んだことを後悔していない。


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ありがとう山本店長! [雑記]

馴染みにしている、エノテカの山本店長の退職に伴い、エノテカで内輪のお別れの会。

といっても、山本店長から凄いサーヴィスをしてもらって、むしろ、こちらの方がご馳走をしてもらっている感じ。とても盛況だった。

ありがとう、山本店長。あなたがいなければ、僕はソムリエ試験を受けて、ワイン・エキスパートの資格を取ろうとは思わなかったでしょう。そして、取れなかったと思います。あの日々のことを、仲間と語り合った夜。

これから、ともに同じワイン・ラヴァーとして、一緒の視点で楽しめたらと思ったのでした。

長い間、お疲れ様でした。

サーヴされたワイン・リスト
・Champagne Dom Pérignon Vintage 1996
 永続的なクリーミーな泡とトーストやナッツの香り、果実味が複雑にからむ。純粋に美味しい。
・Muscadet Sévre et Maine Grande Réserve / Vignoble Poiron-Dabin 1995
 黄金色の熟成ミュスカデ。色と粘性とは裏腹にさっぱり。磯の香りとミネラル。
・Chablis 1er Cru Montée de Tannerre / DOMAINE FRANÇOIS RAVENEAU 2004
 ラヴノーのシャブリはいつ飲んでも期待を裏切らない。香りが複雑でミネラリィ。
・Il DECENNALE / Fattoria Poggio di Sotto 2001
 ブルネッロも極上だが、ブルゴーニュスタイルのサンジョヴェーゼ。「10年間」という意味。
・DUCRU-BEAUCAILLOU SAINT-JULIEN 2003
 やや早摘み傾向があるが、香り豊かで酸とタンニンのバランスがよい。エレガント。
・LA CHAPELLE DE LA MISSION HAUT-BRION PESSAC-LEOGNAN 2003
 ボーカイユとは違った傾向だが、しっかりした果実味と細かなタンニン。 ラミッションのセカンド。
・ROSÉ D'UN JOUR / LA FERME DE LA SANSONNIERE 2005
 「ある日」を思い出させる、やさしい甘さのロゼ。みんなの思い出のために(僕が供出)。


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スコッチ紀行 [雑記]

その後、ワインのレッスンを2度経験した後、今晩、またいつものバーに行ってみた。もちろん、モルトの研究。

今晩は、マイミクのKさんの飲んでいる、GLENDRONACH 12年と、Kさんがベストと言っていたモルトに近い、GLEN MHOR 1976 21年を試してみた。どちらも、丸氷のロックで。通はストレートで楽しむ人も多いらしい・・・

GLENDRONACH は、マスター曰く、比較的入手が容易なシングル・モルト(ハイランド)で、小さなバーにもあるだろうとのこと。味わいは、僕はとてもしっかりした正調のウィスキーという感想だった(それじゃ、意味がないって!?)。メニューに載っていないのだけれど、あまりにポピュラーで載せてないのか、僕が見落としているのかよく分からなかった。とにかく、名前を言ったら、すぐに分かってもらえたモルト・ウィスキーだった。その心までは、分からなかったけれど。

次はどうしようかなと思ったけれど、思い切って、かなりレアな GLEN MHOR 1976 の 21 年熟成(ハイランド・1997年ボトリング)を試してみた。新しい分野を開拓する際には、まずはいいものを、という僕の信念もあるけれど。これもマスター曰く、「このスコッチをレギュラーで置いているバーはかなり少なくて、これを頼む人は、かなりスコッチを知り尽くした人じゃないか」とのこと。実際、僕も同感に思った。「ただ、ボトラーがいろいろあるので、一概に GLEN MHOR 1979 の 22 年熟成といっても、そのスコッチを特定することは難しい」とのこと。ちなみに、このバーには GLEN MHOR 1966 の 35 年熟成というものもあった(写真は左から GLEN MHOR 1966、GLEN MHOR 1976、GLENDRONACH)。僕が試した GLEN MHOR 1976 は、花束のような華やかなフローラルな香りと、奥行きの深い、スケールの大きな味わいのシングル・モルトだった。複雑さがありながらもエレガント。かなり感動的な味わいで、初心者の僕が飲んでもいいのだろうかと思うようなスコッチだった。GLENDRONACH の後だったから、なおさら対照的だったのかもしれないけれど、ちょっとした体験だった。とても高級なオーディオで壮大なクラシックを聴いているような気分になった。

今日は、その前にワインのテイスティングをたくさんしてきたので、この辺にしておいた。本当はバーボンなどとの比較などもしてみたかったけれど、お酒はほどほどに・・ということで。そのうち、ハイランド、スペイサイド、アイラ、アイランズ、ローランド、キャンベルタウンの比較なども、試してみたい。

ワインも奥が深いけれど、スコッチ(シングル・モルト)もやはり奥が深いな、、と実感をした夜だった。


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